経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地方経済天気図(2015年5月) |
2015年 5月 23日(土曜日) 13:09 | |||
【 総評 】 〜緩やかな回復〜 【 北海道 】 北海道の景況は、輸出が弱含んでいるものの、個人消費、観光が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、消費増税前の駆け込み需要による反動に伴い、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売、スーパー販売ともに減少したものの、2年前比では小幅ながらも増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家が概ね前年並みの水準を維持し、下止まりの兆し。設備投資は、物流関係施設、宿泊施設などでの新設・改修の動きがみられるなど、持ち直し基調。公共工事は、国、独立行政法人等、道、市町村が減少し、弱含み。輸出は、中国向け魚介類および調製品が増加したものの、米国向けの輸送用機械、マレーシア向けの鉄鋼が減少し、弱含み。 生産活動は、金属製品、石油・石炭製品が増加したものの、鉄鋼、パルプ・紙・紙加工品が減少し、横這い圏内。 観光は、外国人客を中心に来道者数が増加し、回復。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数も増加するなど、緩やかな回復。 先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。 【 東北 】 東北の景況は、設備投資が伸び悩み、公共工事が足許減少した一方、輸出が持ち直すなど、やや上向き。 個人消費は、大型小売店販売で飲食料品が減少したほか、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽乗用車ともに減少するなど、弱含み。住宅建築は、持家が増加したものの、貸家、分譲住宅が減少し、低調。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられるなど、伸び悩み。公共工事は、県、市町村が増加したものの、国、独立行政法人等が減少するなど、足許減少。輸出は、船舶、一般機械が増加し、持ち直し。 生産活動は、電子機械、電子部品・デバイスが増加したものの、鉄鋼が減少するなど、横這い圏内。 観光は、観光地への入込客が振るわず、盛り上がりを欠く。 雇用は、製造業、医療・福祉で新規求人数が増加するなど、緩やかながら回復に向けた動き。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 関東 】 関東の景況は、生産活動が足踏み、公共工事が弱含んだ一方、輸出が持ち直し、住宅建築も回復に向けた動きとなるなど、上向き。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車とも減少したものの、百貨店販売でインバウンド効果から化粧品や高額品が増加したほか、コンビニエンスストア販売も増加するなど、一部に持ち直し。住宅建築は、持家、分譲住宅が減少したものの、貸家が増し、緩やかな回復に向けた動き。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、やや上向き。公共工事は、国、市町村が増加したものの、都県が減少するなど、弱含み。輸出は、米国向けを中心に自動車、鉄鋼、半導体製造装置が増加し、持ち直し。 生産活動は、電子部品、食料品が増加したものの、輸送機械が横這いとなり、足踏み。 観光は、観光地への入込数が増加するなど、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数も増加するなど、緩やかな持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【甲信越 】 甲信越の景況は、住宅建築が上向いたものの、個人消費が横這い、公共工事が低調となるなどが足踏みとなるなど、持ち直しの動きが一服。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽自動車ともに減少、百貨店販売が低調となったものの、スーパー販売で食料品が増加するなど、横ばい圏内。住宅建築は、持家、分譲住宅が増加し、やや上向き。設備投資は、医療・介護関連が堅調に推移するなど、やや上向き。公共工事は、県、市町村が減少し、低調。輸出は、輸送機械、鉄鋼が減少し、弱含み。 生産活動は、電気機械が増加したものの、輸送機械が弱含み、足踏み。 観光は、温泉地、観光地への入込客が増加し、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、製造業、卸・小売業で新規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 北陸 】 北陸の景況は、公共工事が減少傾向にあるものの、住宅建築も上向き、個人消費、生産活動が持ち直すなど、やや上向き。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽自動車ともに減少したものの、大型小売店販売で飲食料品に動きがみられるなど、一部持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加するなど、上向き。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、やや上向き。公共工事は、県、市町村が減少するなど、減少傾向。輸出は、一般機械、電気機械、精密機械に加え、地場産業の眼鏡・眼鏡枠が足許増加したものの、一進一退。 生産活動は、汎用・生産用・業務用機械が増加したほか、医薬品も高水準の生産を持続するなど、緩やかな持ち直し。 観光は、観光地への入込客が増加するなど、上向き。 雇用は、建設業、製造業、医療・福祉、サービス業などで新規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、北陸新幹線開業効果もあり、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 東海 】 東海の景況は、設備投資、生産活動は横這いとなったものの、住宅建築が上向き、輸出が持ち直すなど、緩やかながら持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車とも減少したほか、百貨店販売、スーパー販売も減少するなど、足踏み。住宅建築は、持家が減少したものの、分譲住宅、貸家が増加するなど、やや上向き。設備投資は、一部に投資計画を積み増す動きがみられるものの、全体として横ばい圏内。公共工事は、県、独立行政法人等が減少するなど、弱含み。輸出は、自動車、金属加工機械が増加するなど、緩やかな持ち直し。 生産活動は、電子部品・デバイスが増加したものの、輸送機械が横這い、鉄鋼が減少し、足許一服。 観光は、観光地の入込客数が増加するなど、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、所定労働時間も増加するなど、緩やかな回復。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 【 近畿 】 近畿の景況は、輸出、生産活動が緩やかに回復しているものの、設備投資が伸び悩み、公共工事が弱含むなど、全体としては横這い。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売で飲食料品を中心に増加するなど、一部に持ち直し。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、低調。設備投資は、大企業で投資計画を積み増す動きがみられるものの、中小企業で投資抑制姿勢がみられるなど、全体では伸び悩み。公共工事は、国、独立行政法人等が減少し、弱含み。輸出は、米国、欧州向けが増加したものの、伸びは限定的。 生産活動は、電気機械、金属製品が増加したものの、鉄鋼、自動車に弱い動き。 観光は、ホテルの客室稼働率が上昇するなど、持ち直し。 雇用は、新規求人数が増加したほか、現金給与総額が増加するなど、緩やかな持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 中国 】 中国の景況は、個人消費に底堅い動きがみられ、雇用がもち直し基調を維持するなど、全体として緩やかな持ち直し。 個人消費は、消費増税前の駆け込み需要の反動から、大型小売店販売、乗用車販売ともに前年比減少となったものの、全体では底堅い動き。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、弱含み。設備投資は、投資計画を積みます動きがみられ、全体では緩やかなもち直し。公共工事は、市町村が増加したものの、国、県、独立行政法人等が減少し、やや弱含み。 輸出は、自動車、一般機械、造船が増加するなど、緩やかな持ち直し。 観光は、温泉地、観光地により明暗が分かれ、横這い圏内。 雇用は、有効求人倍率が上昇するなど、持ち直し基調を維持。 先行きは、不透明感が残るものの、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 【 四国 】 四国の景況は、住宅建築が増加、公共工事が上向き、個人消費が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車ともに前年比減少したものの、大型小売店販売は食料品、雑貨などが底堅く推移し、持ち直しの動き。住宅建築は、持が減少したものの、貸家、分譲住宅が増加し、足許増加。設備投資は、製造業で投資計画を積み増す動きがみられる。公共工事は、国、県、市町村が増加し、やや上向き。輸出は、船舶、セメントが増加したものの、紙類および同製品が減少し、横這い圏内。 生産活動は、輸送機械、化学が増加したものの、一般機械、電気機械が減少し、全体では足踏み。 観光は、観光地への入込客が増加するなど、足踏み。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、現金給与総額が増加するなど、緩やかながら回復に向けた動き。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 【 九州 】 九州の景況は、生産活動、輸出が足踏みとなったものの、個人消費、設備投資が持ち直し、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売で普通・小型乗用車、軽乗用車ともに減少したものの、百貨店販売で高額品、スーパー販売で飲食料品が好調となるなど、一部持ち直し。住宅建築は、貸家、分譲住宅いずれも減少したものの、持家が増加するなど、下げ止まり。設備投資は、製造業で電気自動車関連、非製造業で大型不動産などの投資計画を積み増す動きがみられ、緩やかな持ち直し。公共工事は、県、独立行政法人等が減少したものの、国、市町村が増加し、横這い圏内。輸出は、一般機械が増加したものの、韓国および香港向けの電子部品が減少し、足踏み。 生産活動は、プラスチック製品が増加したものの、鉄鋼が減少し、全体では横這い。 観光は、温泉地や観光地への入込客が増加するなど、上向き。 雇用は、医療・福祉、製造業で新規求人数が増加したほか、有効求人倍率も上昇するなど、持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。
沖縄の景況は、個人消費が持ち直し、観光が回復するなど、拡大。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車で減少したものの、軽乗用車が増加に転じたほか、百貨店販売が食料品を中心に増加するなど、持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少し、足許減少。設備投資は、建築着工床面積が減少したものの、貨物車販売が増加するなど、横這い圏内。公共工事は、国、独立行政法人等、市町村が増加するなど、回復。輸出は、金属鉱およびくずが減少したものの、石油製品、鉄鋼が増加するなど、上向き。 生産活動は、横這い圏内。 観光は、外国人客が引き続き増加するなど、好調。 雇用は、現金給与総額が増加したほか、有効求人倍率も上昇するなど、緩やかながら回復に向けた動き。 先行きは、拡大が続くとみられている。
協力:一般社団法人全国地方銀行協会
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最終更新 2015年 7月 06日(月曜日) 23:23 |