関西電力幹部らが福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取った問題で、同社の岩根茂樹社長の辞任論が強まっている。同氏は辞任を否定するが、筆頭株主の大阪市が経営陣の刷新を求めるなど、「外堀」は埋まりつつある。岩根社長は情報の開示不足との批判を受けて2日に開いた2回目の記者会見で、改めて辞任を否定した。しかし、筆頭株主である大阪市は「経営陣は身を引くべきだ」(松井一郎市長)と刷新を主張。菅原一秀経済産業相も2日、「(関電が自ら)経営判断は当然すると思う」と責任の明確化を強く求めた。
東京海上ホールディングスは3日、米富裕層向け保険大手のピュアグループを約31億ドル(約3255億円)で買収すると正式発表した。リスクの偏りをなくすために地域と事業の分散を図るのが狙いで、傘下の米HCCインシュアランス・ホールディングスを通じて買収する。買収資金は手元資金のほか劣後債の発行を検討している。
日本マイクロソフトは2日に記者会見を開き、吉田仁志新社長が率いる新経営体制の戦略について説明した。平野拓也前社長が掲げた「企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する」との基本方針を踏襲しつつ、「Microsoft Azure」などのクラウドサービスのシェアをさらに高め、「日本でシェアナンバーワンのクラウドベンダーを目指す」という。社内体制の改善もさらに進め、社員がより実力を発揮できる環境づくりに取り組むとしている。