観光庁は16日、9月の訪日外国人旅行者数が前年同月比5.3%減の215万9600人だったと発表した。台風21号の影響で関西国際空港が一時閉鎖されたことや、北海道地震の影響で訪日旅行のキャンセルが相次いだことが響いた。前年同月比マイナスは、東日本大震災の影響が残っていた2013年1月以来、5年8カ月ぶり。
日立製作所が米ゼネラル・エレクトリック(GE)と共同で、新型の原子力発電所の開発に乗り出すことがわかった。次世代炉として米国などで開発が進む小型モジュール炉(SMR)と呼ばれるタイプで、2030年代の実用化を目指す。東京電力福島第一原発事故の後、停滞する国内の原発事業の活性化につながる可能性もある。
京都の西本願寺の僧侶たちが来年から電力の小売事業に参入する方針を固めたことが分かった。僧侶らが電力事業に乗り出す背景には過疎化などで檀家が減少し、寺の経営が厳しくなるなかで、新たな収入源を確保する狙いがある。関係者によると、電力の小売事業に参入する方針を明らかにしたのは、京都市下京区の「TERA Energy株式会社」。西本願寺の僧侶が中心となって今年6月に設立。来年4月ごろには西本願寺派の寺が多い中国地方を中心に、一般家庭向けに電力を販売する方針。
リモコン操作によって航空機のけん引が可能な車両の実証実験が公開された。航空機を格納庫などから移動させる際に行う“けん引作業”は、これまで、専用の車両に人が乗って行ってきた。14日、その作業をリモコン操作で行うことができる車両の実証実験を全日空が報道陣に公開した。これは、ドイツメーカーが製造した小型機専用の車両で、リモコン操作のため広い視野が確保できることや比較的簡単に作業できることから、訓練期間の短縮などが期待されている。