麻生太郎副総理兼財務・金融相は9日の閣議後の記者会見で、2014年4月に予定している消費税引き上げを実際に行うかどうかの最終判断に関して「税収が伸びてくるというのは少なくとも大きな指標になる」と述べ、税収の動向を慎重に見極める考えを示したと各紙が報じた。これまで安倍晋三首相も今秋に消費増税を判断する際、税収動向を勘案する考えを示している。麻生氏は「基本的に景気が良くならないと税収は増えてこない」と指摘した。また、麻生氏は景気の現状について「1月や2月に比べれば今の方が上昇してきている感じがする」としながらも、消費税率引き上げに関しては「まだ決定的に決めるまでには至っていない」と述べた。
ヤフーは8日、いわゆる「ビッグデータ」を元に算出した7月21日投開票の参院選での獲得議席予想を発表したと各紙が報じた。5月28日から6月21日にかけてヤフーで検索された検索データをもとに、2つのモデルに当てはめて予測した。自公の獲得議席数は、特定期間の検索量から得票数を推定する「相関モデル」では71、公示日前後の検索量の変化を加味した「投影モデル」では77議席を予想。いずれのケースでも与党が過半数の議席を得ると予測しているという。
田村厚生労働相は9日の記者会見で、特例で「1割」となっている70~74歳の医療費窓口負担を法律で定められている「2割」に戻す時期について、「来年度も視野に入れつつ、これから議論をしたい」と述べた。参院選後に与党と調整し、引き上げに伴う低所得者対策を検討する考えも示した。70~74歳の窓口負担は、2008年に後期高齢者医療制度が始まった際、75歳以上と同じ1割に抑える特例措置がとられた。このため毎年約2000億円の財源が必要となっている。
日本列島は10日も猛暑が続き、気象庁は宮城県から沖縄県まで広い範囲に高温注意情報を発表し、熱中症に十分注意するよう呼び掛けた。午前10時40分までの最高気温は、静岡県川根本町で36.1度。30度以上の真夏日となった地点は、午前10時までに382地点と、全国観測点の3分の1を超えた。