安倍政権が最重要課題と位置付ける「働き方改革」の柱の一つ「同一労働同一賃金」の実現に向け、政府は非正規労働者の賃金を正社員の8割程度に引き上げる方向で検討作業に入る。9月に予定する「働き方改革実現会議」発足に向け、具体策づくりを担う「実現推進室(仮称)」を8月中にも内閣官房に設置し、準備を加速させる。実現会議は安倍晋三首相が議長を務め、加藤勝信担当相や塩崎恭久厚生労働相ら関係閣僚と労使の代表、有識者で構成。(1)同一労働同一賃金の実現(2)長時間労働の是正(3)高齢者の就労促進(4)障害者やがん患者が働きやすい環境の整備―を主なテーマに、来年3月までに行動計画を取りまとめ、関連法案を国会に提出する段取りを描く。
政府は安倍首相とインドのモディ首相との首脳会談を11月中旬に東京で行う方向で検討に入った。日印両政府は、原子力発電所関連の資機材や技術の輸出入を可能にする原子力協定について、首脳会談にあわせて署名するため、協定の文言に関する協議を近く本格化させる。首脳会談では安全保障面での協力強化についても議論する見通しだ。
リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)は14日、テニスの男子シングルス3位決定戦が行われ、第4シードの錦織圭(日本)が第3シードのR・ナダル(スペイン)を6-2, 6-7 (1-7), 6-3のフルセットで破り、1920年のアントワープ・オリンピック(ベルギー/アントワープ)の単複で銀メダルを獲った熊谷一弥(日本)以来となる日本勢96年ぶりの銅メダルを獲得する快挙を成し遂げた。
気象庁が8月1日に緊急地震速報を“誤報”したトラブルの原因が、地震計の電源故障だったと判明。故障の原因は特定できなかった。東京湾で最大震度7の地震が起きる――気象庁が8月1日、一部の事業者向けにこんな緊急地震速報を出し、すぐに誤報と判明して取り消した。同庁は12日、このトラブルの原因が、千葉県内の地震計の電源部が故障したことだったと発表した。同様のトラブルを防ぐための当面の措置として、同じタイプの地震計が設置された15カ所での使用を控えるという。
岸田文雄外相は12日、韓国の尹炳世外相と約30分間電話で協議し、韓国政府が元慰安婦を支援するために設立した「和解・癒やし財団」の事業内容について大筋合意し、政府予算から財団にすみやかに10億円を支出する手続きを進めると発表した。日本政府関係者によると手続きは8月末には完了する見通し。岸田氏は10億円を原資とする財団の事業内容について「財団が元慰安婦の方々や家族からニーズ(必要な支援)を調査し、両政府が合意する範囲内で支出される」と説明。