東日本大震災の津波により、宮城県名取市閖上地区で乳児だった長男ら家族4人が犠牲となったのは、市の防災無線が機能せず避難が遅れたためなどとして、仙台市の夫婦ら遺族4人が名取市に計約6770万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、仙台地裁であった。高取真理子裁判長は市の責任を認めず、遺族側の請求を棄却した。遺族側は控訴する方針。
岩手県釜石市は楽天と訪日外国人観光の拡大などで包括連携協定を結んだ。独自の旅行体験プログラムを開発し、訪日外国人のリピーター確保につなげる。同市は2019年のラグビーワールドカップ(W杯)の会場の一つ。W杯後も見据え、連携して交流人口の増加や地域活性化を図る。体験プログラムづくりは楽天グループで体験ツアーを提供するインターネットサイト「Voyagin(ボヤジン)」と連携して進める。
住友大阪セメントが住友林業、JR東日本と共同で建設した「八戸バイオマス発電」が4月1日、営業運転を開始した。燃料は県内の間伐材や鉄道林を中心に利用する方針という。 同発電所は八戸港付近の工業用地に建設。流動層ボイラー、蒸気タービン発電機などの設備を導入した。発電端出力は12.4MWで、約2万7000世帯分の年間使用電力量に相当する発電量を見込んでいる。
中通りと浜通りを結ぶ「ふくしま復興再生道路」に位置付けられた県道原町川俣線八木沢工区。現在3800メートルの道路延長は八木沢トンネルの開通で2800メートルに短縮される。車での走行時間は数分間程度の短縮だが、冬季の積雪や凍結の影響を受けにくくなる。 トンネル開通の効果について、県は「冬場の交通の安全性や定時性、快適性などが確保される。時間だけでは計れない」(道路整備課)とする。
全国有数の豪雪地帯・山形県大蔵村の肘折ひじおり温泉に、高さ約12メートルの巨大雪だるまがお目見えし、観光客を驚かせている。ウエスト78.5メートル、体重3250トン。村が地元の建設会社の協力を得て1日から作り始め、15日にようやく完成した。全国的に雪が多かった今年、村では2月13日に積雪が4メートル45に達し、過去最高を更新。