長崎市のまとめによると去年1年間の観光客数は707万人あまりで、おととしに比べ5.3%、およそ35万人増加した。主な要因は海外からの観光客を乗せたクルーズ船の寄港が大幅に増えたためで、367隻と前の年より70隻も増加し、船の乗員・乗客だけで100万人を超えた。また、観光客による消費額も1458億円とおととしより1割以上も増加。これに伴う経済波及効果は2237億と推計されていて、いずれも過去最高を更新した。
長崎県は20日、ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)日本大会で、参加チームが大会期間中に滞在する「公認キャンプ」地に、県と長崎、島原両市が内定したと発表した。長崎市はスコットランド代表、島原市はトンガ代表が訪れる。ともに強豪だけにファンの来訪など地域活性化につながりそうだ。
長崎県五島市の沖合で海に浮かべた風車で発電する「浮体式洋上風力発電」計画の環境影響評価手続きで、中川雅治環境相は29日、「望ましい」などとする意見書を、世耕弘成経済産業相に出した。計画は、長崎県五島市沖に浮体式9基(出力計約2万2千キロワット)を戸田建設が設置、2021年の稼働を目指す。浮体式は、着床式と呼ばれる海底に固定するタイプより深い沖合でも使え、地震などにも強いとされる。
今年の世界文化遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本)を構成する12資産の1つ、長崎市の大浦天主堂で、信仰にまつわる品々を集めた「キリシタン博物館」が4月1日からオープンする。封建体制への影響を恐れた江戸幕府は、17世紀初期からキリスト教の禁教令を全国的に発布した。博物館では、約250年にわたる弾圧下でも信仰が守られた日本独特の宗教史を、観光客らへ発信する。
佐世保港に2月、10万トンを超えるクルーズ船が初めて寄港する。受け入れる三浦岸壁(佐世保市干尽町)はこれまで270メートルで7万トン級までしか接岸できなかったが、延伸工事に伴い1月から285メートルに延び、寄港が可能になった。今年はほかにも16万トン級の大型船などが初寄港を予定。佐世保港で日々違う風景を楽しめそうだ。昨年のクルーズ船寄港回数は国内9位の84回(前年比20回増)。