外国人観光客を和歌山県内に呼び込もうと、和歌山県は米CNNテレビや英BBC放送のウェブサイトに、世界に向けて和歌山の魅力を発信する特設ページを20日までの期間限定で開設している。PR動画や記事広告などを載せ、県内観光地の魅力を外国人にわかりやすく紹介している。県観光交流課によると、平成29年には世界的旅行ガイドブック「ロンリープラネット」で、「世界の訪れるべき地域ベスト5」に和歌山を中心とする紀伊半島が選ばれた。
和歌山県は、県内各地の魅力を知ってもらい新規移住者を増やそうと、現地での暮らしを体験できるツアーを企画している。25日から順次各地で開催され、県移住定住推進課の担当者も「どのツアーも現地の魅力を十分に味わえるよう計画している。ぜひ和歌山の魅力を知ってもらいたい」と意気込んでいる。ツアーは県内への移住促進を目指して平成26年度から県が企画、NPO法人「和歌山IT教育機構」(田辺市新庄町)が運営する。
高野山霊宝館で7月14日、第39回大宝蔵展「高野山の名宝 『もののふ』と高野山」が始まったと和歌山経済新聞が報じた。弘法大師空海が816(弘仁7)年に開いた高野山には、武将たちが各寺院と師檀契約を結んだつながりで、供養塔やゆかりのある文化財が数多く伝わる。
和歌山県は今後の外国人観光客の誘致材料に医療を活用できないか、検討していると紀伊民放が報じた。医療や旅行の関係者らで構成する「医療観光研究会」を発足。近隣国や途上国の富裕層の医療需要、国内外の医療観光の状況、医療観光に必要なインフラなどを研究し、年内に研究結果を取りまとめたいとしている。この分野に詳しい国際医療福祉大学大学院の岡村世里奈准教授が座長を務める。
和歌山県串本町の南紀串本観光協会が手掛ける貸自転車「チョイのりサイクル」の利用者が急増している。4、5月の利用は前年の2・2倍。宿泊客やJR串本駅利用者の増加が影響しているとみられる。「チョイのりサイクル」はちょっとした空き時間の散策や、自然をゆっくり楽しんでもらう手段として、2009年度から始めた。自転車は電動アシスト付きで4カ所で貸し出し、借りた場所以外でも返却できる拠点がある。