習主席はトランプ氏の当選に祝賀の意を表した上で、「中米国交樹立から37年、両国関係は発展し続けており、両国国民に確かな利益をもたらし、世界と地域の平和、安定、繁栄を促進している。協力こそが中米両国の唯一の正しい選択であることは、事実として証明された。現在、両国の協力には重要なチャンスと大きな潜在力がある」と示した上で、「双方は協調性を強め、両国の経済発展とグローバル経済の成長を推進していくべきだ。また、各分野での協力を切り開き、両国国民により多くの利益をもたらし、中米関係の更なる発展を推進していく必要がある」と述べました。

また、「中国とアメリカは最大の途上国と最大の先進国であり、世界の2大経済体として協力する必要がある。協力できる分野も多い。中米関係を重視し、アメリカと連携して両国関係を推進し、両国と各国の国民に幸福がもたらされることを期待している」と述べました。

これに対し、トランプ次期大統領は習主席の考えに賛成の意を表した上で、「米中両国は互恵協力を実現することができる。共に米中両国の協力を強化させていきたい。米中関係はきっとより大きな発展を収めることができると信じている」との考えを示しました。

ネパールのバンダリ大統領は10日、大統領府でネパール駐在中国大使館の于紅大使に「ネパール側は『一帯一路』の建設に積極的に参加し、両国関係の深化と発展を推進して行きたい」と表明しました。

バンダリ大統領はネパール・中国の関係を高く評価した上、中国はネパールにとって友好的な隣国であり、ネパールは「一つの中国」政策を堅持し、いかなる勢力もネパールの領土を利用して反中国の活動を行うことを許さないと明らかにしました。

さらに、バンダリ大統領は、中国側がネパールの発展と震災後提供した援助に感謝の意を表明しました。

なお、同日、中国の于紅新任大使はバンダリ大統領に国書を手渡しました。

中国の習近平国家主席は11月9日、ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領に当選したことに対し祝電を送りました。

習近平国家主席は祝電の中で「中国とアメリカはそれぞれ最大の途上国と最大の先進国であり、または世界2大経済体でもある。中米両国は世界の平和と安定を維持し、世界の発展と繁栄を促進する面で特殊で重要な責任を担い、広範な共同利益を持っている。長期的かつ健全で安定した中米関係を発展させることは両国国民の根本的な利益に合致し、また国際社会も期待している。私は中米関係を高く重視し、貴方と共に努力して衝突せず、対抗せず、相互尊重と協力ウィンウィンの原則に基づき、両国と地域、ひいては世界の各分野での協力を推し進め、建設的な方式で食い違いを管理、制御し、中米関係が新たな起点に立ってより大きな発展を収めることを推進し、両国国民と各国人民に幸福をもたらすことを期待している」と述べました。

米大統領選は東部時間の8日午前0時（北京時間同日午後1時）ニューハンプシャー州のディックスビルノッチ村で全米に先駆けて投票が始まりま8た。

米国の多くの地域の投票は東部時間の8日午前から同日夜の間に行われ、ヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏はそれぞれ民主党候補と共和党候補として今回の大統領選に参加します。

ディクスビルノッチ村は1960年から全米で最も早く大統領選の投票を行っていることから、ニューハンプシャー州のハート村と共に米大統領選投票の「第一村」として呼ばれています。

なお、今回は大統領と副大統領の選挙が行われるほかに、34名の国会参議院議員とすべての国会衆議院議員及び一部の地方役員の選挙も行われます。