イスラエルのネタニヤフ首相は16日、「空軍戦闘機が当日、シリアの首都ダマスカスの東へ約50キロ離れた地対空ミサイルなどの製造工場を空爆した」と発表しました。

ネタニヤフ首相は当日の声明で「イスラエルの安全を確保するため、空軍は空域内におけるすべての必要とされる軍事行動をこれまで通り実施する方針だ」と明らかにしました。

また、イスラエル空軍は「空軍戦闘機は当日、レバノン領空を飛行した際、ミサイル製造工場から発射された地対空ミサイルの攻撃を受けた。その後、爆弾4発を投下し、地対空ミサイル発射連隊を撃破した」と発表しました。

イスラエルメディアは「今回の軍事行動を行う前、ロシアなどの関係国に通知していた」と報道しました。

空爆後、イスラエル空軍の報道官は、「事態のさらなる悪化を望んでいるわけではない」との見解を示しています。

中国国務院弁公室がこのほど、「サプライチェーンのイノベーションと応用を積極的に推進する指導的意見」を発行しました。この分野に関するこうした意見書の発行は今回が初めてとなります。これによりますと「2020年までに基幹産業について知的サプライチェーンを作り上げ、およそ100社のグローバル企業を育成し、世界的なイノベーションと応用の中心的存在としていく」とされています。

中国は、サプライチェーンの発展が遅れていており、世界銀行が発表した去年の世界サプライチェーン業績報告では、27位にとどまっています。今回の意見書発行は、世界の先進的レベルを目指すためのものと見られています。

関係筋によりますと、今回の意見書では、2020年までの全般的な取り組みが定められています。まず、中国の事情に合ったサプライチェーン発展の新しい技術やパターンを形成すること、次に中国の基幹産業全体にまたがる知的サプライチェーン体系を作ること、そしておよそ100社のトップ企業を育成し、世界のサプライチェーンで上位となる競争力をつけるとされています。また、中国を世界のサプライチェーンのイノベーションと応用の中心的存在としていきます。

また、農業、製造業、流通業、金融サプライチェーン、グリーンサプライチェーン、世界サプライチェーンの6分野を業務の中心とすると定められています。

現地時間13日午後、アラブ首長国連邦のアブダビで開かれた国際技能五輪の総会で、2021年の第46回大会を中国の上海で開催することが全会一致で決定しました。

習近平国家主席は当日、ビデオでメッセージを送り、中国政府と中国国民を代表して、上海市の開催を強く支持すると表明し、アイデアに満ちた、世界に強い影響を与える大会の実行を約束しています。

習主席はこのメッセージで、「技能五輪の開催により、中国と各国との技能面での交流や相互学習が進む。中国国民、とりわけ2億人近い青少年が技能へ関心や興味を持つようになり、国際技能競技の発展へ国民としても貢献していくだろう。中国政府は主催者側の趣旨を高く評価し、各活動に積極的に参加して、世界の貧困解消や持続可能な開発に更なる貢献を続けていく。そして、すべての公約を果たし、2025年に向けての主催者側の取り組みを全面的に実施していく」と述べました。

技能五輪は「国際技能競技大会」とも呼ばれ、過去43回行われています。

IMF＝国際通貨基金は10日、世界経済の見通しを発表し、全体の経済成長率について、今年は3.6％、来年は3.7％と予想しました。7月の発表時点と比べて、ともに0.1ポイントずつ上方修正しています。

IMFのレポートによりますと、今年は世界の75％の国が経済成長率を引き上げるとのことです。この10年間では最大の伸びとなる模様です。

また、中国については、今年が6.8％、来年が6.5％と予想し、7月の時点より同じく0.1ポイントずつ上方修正しています。IMFが今年、中国の経済成長率の予想値を上方修正するのは4回目となります。