29日に順延された第41回隅田川花火大会。多くの人出が見込まれるこの日、警視庁はカメラの映像から、人数計測や移動予測を行う新システムの実証実験を行う。将来的には、異常事態や不審物を察知してテロを未然に防ぐ技術として期待されている。警視庁では2年後の東京五輪・パラリンピックに向けて、警備部隊の効率的な運用が課題になっている。今月、パナソニックに人工知能(AI)技術を用いた「カメラシステムの高度化」に関する調査を委託。今回は、映像の人物や車両などをAIで検知できる同社製のシステムを使った初めての実験となる。
国土交通省は27日、経営難が続くJR北海道に対し、政府が2019年度からの2年間で合計400億円超の財政支援を行うと発表した。JR北は老朽化した車両や施設の更新、青函トンネルの維持管理などの費用に充て、不採算路線を維持する。政府は支援に併せてJR会社法に基づく監督命令を出し、経営再建に向けた監視を強める。
東から西へ、異例のコースをたどった台風12号は29日、東海から近畿、中国地方を横断した。気象庁によると、30~31日にかけて九州の西側で停滞する見通し。四国も含めて台風の影響が長時間続き、大雨が降るおそれがある。一方で高気圧に覆われた日本海側は219日、記録的な猛暑に。30日以降は広い範囲で暑さが戻りそうだ。
法務省は26日、オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した教団元幹部6人の刑を同日執行したと発表した。教団元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚と別の元幹部ら計7人の刑は今月6日に執行されており、一連の事件で有罪が確定した死刑囚13人を含む教団関係者190人全員の刑が執行されたことになる(服役中の受刑者含む)。東京都心で無差別テロを引き起こすなど日本社会を根底から揺るがした事件は、最大の区切りを越えた。