各紙によれば理化学研究所と富士通は２日、開発を進めていたスーパーコンピューター「京」（神戸市）が、完成したと発表した。今後、調整運転などを経て、９月末から本格的な運転を開始する。京は、世界で初めて毎秒１京回（京は兆の１万倍）を超える計算速度を達成したスパコンで、864台の計算機で構成され、開発費は約1110億円。地震、津波、集中豪雨の被害予測や創薬、半導体開発などの産業利用が期待されている。昨年、スパコンの計算速度が世界一と国際プロジェクトで判定されたが、今年６月には米の「セコイア」に抜かれ、２位に後退した。

格安航空会社（LCC）「ジェットスター・ジャパン」が３日、成田空港を拠点に国内線の運航を始めた。同社は日本航空とオーストラリアのLCC「ジェットスター」が出資しており、国内資本が入ったLCCが首都圏空港に就航するのは初めてという。

各紙によればトヨタ車体２日、１人乗りの超小型電気自動車（EV）「コムス」を発売したと発表した。最高時速は60キロで、運転には普通免許が必要。価格は66万8000～79万8000円だが、１台当たり最大７万円の国の補助金を受けられる。一方、セブン－イレブン・ジャパンは同日、宅配用に「コムス」を使用すると発表した。９月までに200台を試験導入。来年１月から1-2年かけて3000台まで導入台数を拡大するという。

各紙によれば楽天は２日、電子書籍の専用端末「コボタッチ」を19日に発売し、１月に買収したカナダ企業「コボ」による電子書籍サービスを始めると発表した。端末価格は7,980円と低価格。米アマゾン・ドット・コムも近く専用端末の日本への投入を予定。先行するソニーなどを含め、国内デファクトスタンダードをめぐる競争が激しくなりそうだという。