日立製作所は12日、下から来る風を受ける「ダウンウインド方式」の洋上風力発電で、世界初となる5000キロワット級システムの開発に着手したと発表したと各紙が報じた。日立事業所で2014年度から実証実験を始め、15年度の販売開始を目指すという。日立が現在手掛ける同方式の発電量は最大2000キロワット。

戸田建設は11日、茨城県つくば市にある筑波技術研究所内に、地震の揺れを再現できる大規模振動試験施設など３施設を完成、報道陣に公開したと各紙が報じた。免震装置を備えた同施設は直下型を含めたさまざまな揺れを再現でき、免震や制震など技術の高度化に役立つという。担当者によれば「これほど大規模な実験施設は珍しい」という。

各紙によれば東京電力と原子力損害賠償支援機構は12日、次世代電力計スマートメーターの仕様を全面的に見直す方針を発表した。東電以外の事業者も電力使用データを利用しやすいようにインターネットで標準的な通信規格である「IP」を採用。国内外の電力計メーカーから入札で安価なスマートメーターを調達し易くし、コスト削減につなげるという。

各紙によれば活発な梅雨前線の影響で記録的な豪雨に見舞われた九州は、13日も激しい雨が断続的に降り、多い所では１時間に100ミリを超す大雨を記録した。この雨で熊本、大分両県で死亡した人は計19人、行方不明者は８人に。福岡管区気象台によると、対馬海峡付近に停滞する梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州で局地的な豪雨が降った。鹿児島県霧島市溝辺で午前２時17分までの１時間に101ミリと、観測史上最多の雨量を記録したという。