外国人労働者の受け入れ拡大に向け、政府が秋の臨時国会に提出予定の入管難民法などの改正案骨子が11日、判明した。受け入れが必要な業種で、知識や経験など一定の技能が必要な業務に就く「特定技能1号」と熟練技能が必要な業務に就く「特定技能2号」という在留資格を新設する。1号は在留期限が通算5年で家族帯同を認めないが、2号は事実上永住を認め、配偶者と子供の帯同も可能とする方針だ。資格は定期的に更新し、取り消しもあり得る。受け入れ拡大は深刻な人手不足が背景にあり政府は来年4月の導入を目指す。
2017年に日本で企業などに就職した外国人留学生は前年を15.4%上回り、過去最高の2万2419人となった。法務省が10日発表した。増加は7年連続。留学生の数そのものが増えているのに加え、グローバル化の進展で日本企業の外国人採用意欲が高まっていることが背景にあるとみられる。国籍別では中国が最多の1万326人。ベトナム4633人、ネパール2026人、韓国1487人などと続き、アジアが全体の95.5%を占めた。
大阪市は9日、御堂筋の側道の一部を22日まで通行止めにする実証実験を始めた。吉村洋文市長は「パリのシャンゼリゼに負けない空間にしたい」と、2037年をめどに御堂筋の全面歩道化を目指す。まずは段階的に側道を歩道にするため、交通量の変化を調べる。 大阪市中心部を南北に貫く御堂筋は長さ約4.2キロ、幅約44メートルの国道で、大阪市が管理する。
日本勢では大迫傑(27=ナイキ)が日本新記録となる2時間5分50秒で3位に入った。今年2月の東京マラソンで設楽悠太(26=ホンダ)がマークした日本記録を、わずか8カ月余りで21秒更新。新年度となったため、日本実業団連合が設定した報奨金の1億円もゲットした。
「天平回帰」を目指す世界遺産・興福寺(奈良市)で、焼失後約300年ぶりに再建された伽藍中核である中金堂の落慶奉告法要が7日、営まれた。焼失を繰り返しながらも再びよみがえった、平城宮大極殿に匹敵する巨大木造建築の威容に見入る参列者約3千人が悲願の実現を祝った。同寺は藤原氏の氏寺で、3つの金堂があり、中心の中金堂は平氏の焼き討ちや火災で7回焼失。