今月19日に亡くなった米ボストン大名誉教授の下村脩さんは戦時中の少年時代、疎開先の長崎で原爆の惨禍を目撃した。その体験をスウェーデンで開かれたノーベル賞授賞式前の記念講演で語るなど、非人道的な核兵器の廃絶と平和の大切さを訴え続けた。下村さんは1928年8月、京都府福知山市生まれ。父は陸軍の軍人だった。戦争に伴い、母の実家がある長崎県諫早市に移った。16歳の時、爆心地から約12キロ離れた同市の工場で勤労動員の作業中に原爆を体験した。
菅義偉官房長官は23日のニュース日夜に記者会見し、内戦下のシリアで2015年6月に行方不明になったフリージャーナリストの安田純平さん(44)とみられる男性が解放され、トルコ南部アンタキヤの入管施設に保護されたとの情報が寄せられたと発表した。安田さんはシリア北部で反体制派の武装勢力に拘束されたとみられていた。菅氏は「情報を総合すると(安田さん)本人の可能性が高い」と語った。
2020年東京オリンピック(五輪)を記録する公式映画監督に、日本人で初めてカンヌ映画祭で審査員を務めた河瀬直美監督(49)に決まった。23日、大会組織委員会が発表した。映画は組織委解散後の21年春に完成予定で、その後、国内外で公開される。現時点で配給映画会社は決まっていない。河瀬監督は会見冒頭「自分に与えられた役割をしっかり全うしていきたいと考えております。等身大で自分自身ができることを全うしていきたい」とあいさつした。