自民党は21日、地域を限定して大胆な規制緩和を進める国家戦略特区で可能となる追加の規制緩和策を盛り込んだ国家戦略特区法改正案を了承したと各紙が報じた。政府は来週にも改正案を閣議決定し、法案を今国会に提出する方針。改正案には、海外から投資を呼び込むため、外国人が日本で起業する際の要件緩和や法人登記などの手続きの簡素化などを盛り込んだ。このほかには、高齢者が農業分野で活躍できるようシルバー人材センターの派遣条件の柔軟化やグローバル人材育成のための公立学校運営の民間開放、保育士不足の解消に向けた地域限定保育士(仮称)の創設なども盛り込まれた。
各紙によればフランスの国立保健医療研究所は21日、西アフリカ・ギニアでエボラ出血熱の感染者に日本の製薬会社が開発したインフルエンザ治療薬を投与し、効用などを調べる試験を11月中旬から開始すると発表した。薬は、富山化学工業(東京)開発のファビピラビル(販売名・アビガン錠)。フランスではエボラ熱に感染した女性看護師がファビピラビルなどを投与されて治癒。その効果に注目が集まっていたという。
文部科学相の諮問機関「中央教育審議会」は21日、現在教科ではない小中学校の道徳を教科に格上げするよう下村博文文科相に答申したと各紙が報じた。答申は現行の道徳授業が形骸化している点を問題視。国の検定教科書を導入するなど教科化した上で評価もすることで改善を求めた。同省は今年度中に道徳に関する学習指導要領の改定案と教科書の検定基準を示す。教科書を使った授業は2018年度から実施される予定。
各紙によれば情報通信技術(ICT)のオリンピックと呼ばれる「2014 国際電気通信連合(ITU)全権会議が20日から来月7日まで、釜山で開かれる。ITU全権会議は国連傘下の情報通信専門国際機構であるITUの最高位級意志決定会議だ。今回の会議には、およそ170カ国から代表団3500人余りが参加する。ICT分野の長・次官級の要人も140人余りに達する。彼らは未来のICTビジョンと中長期発展戦略の樹立、インターネットの信頼構築、情報格差の解消、航空機の位置追跡のための周波数配分などについて話し合う予定だという。
3Dプリンターで昨年9~12月ごろに樹脂製拳銃2丁を製造、所持したとして、武器等製造法違反などに問われた元大学職員、居村佳知被告(28)に、横浜地裁(伊名波宏仁裁判長)は20日、懲役2年の実刑判決を言い渡したと各紙が報じた。伊名波裁判長は「3Dプリンターを用いれば誰でも簡単に拳銃が製造できることを実証した」と危険性を指摘したが、業界では有効な対策が講じられていないのが実情だという。