各紙によれば中央自動車道のトンネル天井板崩落事故で、国土交通省は３日、全国の有料道路と国道につり下げ式天井板のトンネルは、事故のあった笹子トンネル上り線を含め37カ所、計49本あることを明らかにした。国交省は同日、笹子の上り線を除く48本を緊急点検するよう、高速道路５社（東日本、中日本、西日本、首都、阪神）と、東北、中部、四国の各地方整備局に指示。12日までの報告を求めた。49本の内訳は、高速道路が28カ所、計40本でうち東日本が14本、中日本５本、西日本12本、首都６本、阪神３本。国道は９カ所、計９本でうち東北地方整備局管内５本、中部３本、四国１本。

今冬の電力需給対策の一つとして、政府が沖縄を除く全国の電力会社管内に要請した節電期間が３日始まったと各紙が報じた。節電の定着で一定の供給余力を確保したため、北海道以外の地域は数値目標を設けない形で節電を促す。本州からの電力融通に制約がある北海道では、厳冬だった2010年度と比べて７％以上の節電を10から求める。東日本大震災以降、政府の節電要請は昨夏、昨冬、今夏に続き４回目。電力会社間の融通もあり今冬の需給は今夏より改善する見込みだが、火力発電の大規模なトラブルなどに備えて幅広く節電を呼び掛けた。節電期間は３日から来年３月29日までの平日で、年末年始は除く。

気象庁は３日、9～11月の平均気温を発表したと各紙が報じた。北日本では平年を1.7度上回り、1946年の統計開始以来、最も高かった。太平洋高気圧の勢力が強く、９月の気温が高かったことなどが原因で、北海道旭川市で平年を2.3度上回る11.3度など31地点で最高を更新した。東日本も平年より0.7度高かった。西日本は0.2度、沖縄・奄美は0.7度低かった。一方、12月は偏西風が南に蛇行し、日本付近に寒気が流れやすい状態になるため、冷え込みが厳しくなる見通しという。

その年に話題となった言葉を決定する年末恒例の『2012 ユーキャン新語・流行語大賞』（現代用語の基礎知識選）が3日発表され、今年大ブレイクしたピン芸人スギちゃんの持ちネタ「ワイルドだろぉ」が年間大賞に選ばれた。芸人による大賞受賞は2008年のエド・はるみ「グ～！」以来4年ぶり。また今夏に開催されたロンドン五輪での競泳・松田丈志選手による「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」や、京都大学・山中伸弥教授がノーベル賞を受賞したことで一気に広まった「iPS細胞」などがトップテン入りを果たしたという。