ダイエーが9日発表した2012年3~11月期連結決算は、営業損益が46億円の赤字(前年同期は4億円の黒字)となったと各紙が報じた。電気料金の値上げなどの影響による消費の減退や、コンビニエンスストアや通販など業態を超えた競争激化が影響した。売上高に当たる営業収益は4.1%減の6205億円。9~11月にかけ約3700品目の大規模値下げを実施したが、業績の改善にはつながらなかった。最終損益は、前年の東日本大震災による特別損失が減少したことなどで、71億円の赤字(前年同期は百二十三億円の赤字)だった。
政府は9日、自動車損害賠償責任保険審議会(金融庁長官の諮問機関)を開き、自動車やバイクの保有者に加入を義務付けている自賠責保険の保険料を4月から値上げすることを決めと各紙が報じた。具体的な値上げ幅は17日の次回会合で決めるが、全車種平均で15%前後になる見通し。後遺障害が残る交通事故の増加などで保険金の支払額が増えているためだ。11年度の平均11.7%の値上げ後も累積の赤字額は増え続け、12年度末で5128億円に膨らむ見通しとなっている。
各紙によればトヨタ自動車は、コンピューター制御により、運転者がハンドルを握らなくても走行する自動運転カーを、米ラスベガスで8日(日本時間9日未明)に開幕する国際家電ショー(CES)で初公開する。自動運転技術ではインターネット検索大手の米グーグルが先行し、2010年から技術開発を行っているが、世界のトヨタがこの分野に本格参入すれば、技術の進歩に拍車がかかるのは必至。今回初公開されたのは、トヨタの高級車ブランド「レクサス」の最上級車「LS」をベースにした実験車。車の屋根につけたレーダーが70メートル先までの周囲の状況を察知し、高精細度カメラが100メートル先の信号もとらえるという。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が7日発表した2012年の国内の新車販売台数(軽自動車を含む)は前年比27.5%増の536万9721台で、08年以来4年ぶりに500万台を回復した。エコカー補助金制度や復興需要に後押しされ、燃費性能が高いハイブリッド車(HV)や維持費の安い軽自動車が伸びた。ただ、昨年9月の制度終了後以降は登録車の反動減が続いており、13年は昨年を下回る公算が大きいという。