英国・北アイルランドで開かれる主要8カ国(G8)首脳会議(ロックアーン・サミット)では、多国籍企業が各国の税率の違いを利用した「課税逃れ」問題を議論する予定だと各紙が報じた。サミット議長国の英国で課税逃れをした企業の不買運動に発展するなど社会問題となっており、G8各国首脳が協調して厳しい姿勢を打ち出せるかが注目される。課税逃れは、複数国にまたがる関連会社間での取引の多い多国籍企業で行われた手法という。
政府は17日、7月から参加する環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に向けて農業や経済団体などを対象にした説明会を都内で開いたと各紙が報じた。17日は、経団連やJA全中、日本医師会、消費者団体など128団体に参加を呼びかけて午前から午後にかけて開催した。午前の説明会では、TPP政府対策本部幹部が現在の交渉状況などを説明し、さまざまな意見が今後の交渉で日本の主張の基礎になる、などと訴えた。TPP交渉を巡っては、コメや麦など重要5項目の関税の維持などが焦点となっている。交渉参加を巡っては農業団体からの反発も強く、出席者からは「説明会はガス抜きなのではないか」「交渉内容はどのように情報公開するのか」といった質問が相次いだという。
各紙によれば成田国際空港は、デンバー国際空港と国際拠点空港としての戦略的パートナーシップを強化するため、姉妹空港を締結したと発表した。6月10日からユナイテッド航空が成田~デンバー線の直行便を開設したこともあって、両空港は、国際拠点空港として持続的発展に向けて戦略的パートナシップを強化、高品質なサービスの提供を目指す。成田国際空港は現在、韓国空港公社、アブダビ空港、仁川国際空港など、9空港と姉妹空港となっており、デンバーが10空港目となるという。
各紙によれ13日の東京株式市場は、急速に円高が進んだことを受けて全面安の展開となった。日経平均株価の下げ幅は一時、870円を超え、1万2500円を割り込んだ。取引時間中として、日本銀行が「量的・質的金融緩和」の導入を決めた4月4日以来、約2か月ぶりの安値水準をつけた。