各紙によればセイコーエプソンは19日、新型インクジェットプリントヘッドの量産を始めたと発表した。諏訪南事業所(長野県富士見町)と東北エプソン(山形県酒田市)に総額160億円を投じて生産ラインを構築した。新型ヘッドを搭載したプリンターは印刷速度の向上や多機能化ができる。2013年度に業務用や産業用プリンターに順次搭載し、家庭用以外のプリンターを強化する。同社が国内生産拠点に100億円以上を投資するのは04年以来、ほぼ10年ぶりという。
財務省が19日発表した5月の貿易統計によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は9939億円の赤字(前年同月は9079億円の赤字)で、5月の赤字額として最大だった。
貿易赤字は11か月連続で、第2次石油危機の1979年7月~80年8月の14か月に次ぐ長さとなったという。
日本政府観光局が19日発表した5月の訪日外国人数(推計値)は、前年同月比31.2%増の87万5000人と4カ月連続で前年を上回ったと各紙が報じた。5月として初めて80万人を突破し、1カ月間の訪問数としては2013年4月、10年7月に続く歴代3位となった。円安を背景に、台湾や香港、タイなどからの観光客が増えたという。
各紙によれば安愚楽牧場の旧経営幹部3人が逮捕された事件で、全国安愚楽牧場被害対策弁護団が18日、東京都内で記者会見し、「容疑者らが詐欺罪で起訴され、真実が明らかにされることを強く期待する」との声明を発表した。19日にも警視庁に特定商品預託法違反容疑で告発状を提出するという。弁護団は声明で、安愚楽牧場が温存され被害が拡大したのは、農林水産省や消費者庁が調査を怠ったのが原因と指摘。国に対し被害者へ賠償するよう強く要望したという。