総務省が25日発表した9月の全国消費者物価指数(CPI、2010年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が、前年同月比0.7%上昇した。上昇は4カ月連続。生鮮食品を含む総合指数は1.1%上昇、食料・エネルギーを除く指数は横ばいだった。先行指標とされる10月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が0.3%上昇した。
各紙によれば宅配便大手のヤマト運輸は25日、主力商品「クール宅急便」の荷物を一部拠点で常温で仕分けるなど冷蔵・冷凍品の扱いに問題があったと発表した。積み替え時に使用する保冷コンテナを開けたままにするなどしていた。全国約4000カ所の配送拠点に聞き取り調査した結果、5%に当たる約200カ所が温度管理などの社内規定に違反していた。クール便の荷物は、顧客から預かった後に数回積み替えられるが、各拠点では保冷コンテナで保管される。同社では保冷コンテナを開けた後5分間で全ての荷物をトラックに積み替え、荷物が外気に触れる時間を30秒以内とする規定を設けている。
各紙によればヤマハ発動機は24日、業界初の配達業務用の電動アシスト自転車を11月1日に発売すると発表した。法人向けの三輪車タイプで、後部に脱着可能なリヤカーを組み合わせ、荷物を最大123キロまで積載可能。電動モーターの補助力で重たい荷物も楽に運べる。既にヤマト運輸が採用を決めているという。
パナソニックが半導体事業を大幅縮小し、国内外で現在約1万4000人に上る同部門の従業員数を2014年度までに半減させる方向で検討していることが24日、分かったと各紙が報じた。海外企業に一部工場を売却し、人員削減につなげる。薄型テレビ事業に次ぐ規模の営業赤字を計上している半導体事業の構造改革に一定のめどを付けることで、成長戦略の柱と位置付ける自動車、住宅関連事業の強化を加速させるという。