カシオ計算機が販売しているイスラム教の聖地メッカの方角を指し示す時計が、中東地域で人気を集めていると毎日新聞が報じた。ボタンを押せば秒針がメッカを示すという仕組みだが、日本の技術なくしてはできなかった製品だ。イスラム教徒にとって、1日5回のメッカへ向けたお祈りは欠かせない。中東地域では正しい方角を指し示すポスターがあちこちに掲示され、時間になると街頭のスピーカーが知らせてくれる。だが世界を駆け回るビジネスマンや旅行者は、自分で時間と方角を調べないといけない。
情報・人材サービス大手のリクルートホールディングスが、10月をめどに東京証券取引所に上場することが14日、分かったと各紙が報じた。上場先は1部市場となる見通し。資金調達手段を多様化するとともに、株式交換による企業買収を進めやすくする狙いがあるとみられる。6月下旬にも上場を申請する。上場時には時価総額が1兆円前後になる可能性があり、4月に上場した西武ホールディングスを上回る大型上場となる。
各紙によれば創業57年の老舗百貨店、沖縄三越が経営不振を理由に9月末をもって閉店する方向で準備を進めていることが13日、分かった。14日にも従業員や取引先に説明し、会社の整理方針や跡利用などについて近く発表する見通し。提携する三越伊勢丹との契約が9月いっぱいで終了することもあり、閉店に向けて調整してきた。沖縄三越は2004年にも多額の借入金を抱えて経営悪化に陥り、主要債権者の沖縄銀行を中心に金融機関主導で会社分割による事業再生を進めてきたという。