伊藤忠商事は多額の減損損失を計上した米シェールオイル・ガス事業からの撤退を決めたと各紙が報じた。同社は北米での天然ガス価格の今後の回復見通しなどを総合的に判断し、合弁会社の保有株式を1ドルで売却した。事業主体の米石油・ガス開発会社サムソン・リソーシズは19日に米証券取引委員会に提出した資料で、伊藤忠が保有していたサムソン株すべてを1ドルで買い戻したと報告。伊藤忠は米子会社を通じて10億4000万ドル(当時のレートで約780億円)を出資し、サムソンの株式25%を保有していた。
日清食品は22日、主力のカップ麺「カップヌードル」ブランドから、初のパスタ風味商品「パスタスタイル」を、29日から売り出すと発表したと各紙が報じた。普段、あまりカップヌードルを食べないという20~40歳代の女性の需要を取り込む狙いだ。発売するのは2種類で、あさりのうまみとニンニク風味が特徴の「ボンゴレ」と、トマトベースの「ボロネーゼ」。もっちりとした食感を出すため麺の太さをカップヌードルの2倍超にした。出来上がりまでには5分かかり、湯切りも必要となる。希望小売価格は税別198円でカップヌードルより18円高いが、ほぼ同水準の価格帯に設定した。
各紙によれば損害保険39社が加盟する損害保険料率算出機構が22日発表した2014年度末の地震保険の契約件数は、各社合計で前年度末比4.1%増の1648万9482件となり、初めて1600万件を超えた。契約件数は全都道府県で増加。東日本大震災に加え、活発化する火山活動などが地震保険への関心を高めているとみられる。
各紙によれば来年1月にスタートするマイナンバーを対象にした企業向けの保険を、損害保険会社大手の損保ジャパン日本興亜が今秋から売り出す。企業が管理する社員やアルバイトのマイナンバーが不正なアクセスやウイルス送付などのサイバー攻撃で外部に流出した際の被害を補償する。マイナンバーを保険の対象に明記するのは初めて。日本年金機構の情報流出が発覚したことで制度の先行きが不安視される中、一定のニーズがあると判断した。