ソフトバンクグループは14日、サウジアラビアの政府系投資ファンド「PIF」と共同で、最大10兆円規模のファンドを設立すると発表した。ソフトバンクは5年間で250億ドル(約2.6兆円)以上を、PIFは最大で450億ドル(4.7兆円)を出資する計画だ。IT分野で将来性のある企業などに出資する。テクノロジー分野に出資するファンドとしては世界最大級になるという。
日本航空が2017年春から羽田―ニューヨーク(NY)線を運航する方向で検討していることが14日、分かった。経営再建のために公的支援を受けたことに伴う新規路線の開設制限が来年3月で終了するため。来春に廃止するホノルル線と置き換える方向だ。日航は1978年にNY線の発着を羽田から成田に変更。来春に羽田―NY線が開設されれば、約39年ぶりの復活となる。
総務省は、2020年に携帯電話の第5世代移動通信方式(5G)を実現するための取り組みを本格化させる。12日の審議会に具体的な周波数帯や技術的条件を諮問し、来夏までに5G用の周波数確保に向けた基本戦略を取りまとめる。多数のセンサーや機器と同時接続できる5Gは、全てのモノがインターネットにつながるIoTを推進する上でも重要とされている。
トヨタ自動車とスズキは12日、業務提携の検討開始で合意したと発表した。自動運転をはじめとした安全技術や環境、ITなどの分野で連携する。先進技術の開発に課題を抱えるスズキと、提携先の自動車メーカーを広げて業界の技術革新を主導したいトヨタの思惑が合致した。今後の普及が期待される自動運転や次世代エコカーなどに関する先端技術の開発はコスト負担が大きく、自動車各社は他社と連携する動きを加速させている。