10日の東京株式市場は、米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏に対する警戒感が後退したことから全面高となり、日経平均株価が大幅反発した。終値は前日比1092円88銭高の1万7344円42銭。今年最大の上昇で、上げ幅は約1年2カ月ぶりの大きさだった。外国為替市場では1ドル=105円台となり、約2週間ぶりの円安水準を付けた。政策が不透明なトランプ氏の勝利を懸念して急落した「トランプ・ショック」から一転して、日経平均は上昇した欧米市場の流れを引き継いで1万7000円台を回復。
三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長は8日の決算発表の席上、広島三越、松山三越、伊勢丹の松戸店、府中店の不採算4店舗の抜本改革に乗り出す方針を明らかにした。売り場面積の縮小や他社との提携により、テナントなどが入る新業態へ転換する方向で検討し、2017年秋以降に実行に移す。
トヨタ自動車が8日発表した2016年9月中間決算(米国会計基準)は純利益が前年同期比24.8%減の9461億円だった。中間決算の減益は東日本大震災の影響が出た11年以来5年ぶり。為替相場が円高に戻り、大幅な減益につながった。日本最大企業の「変調」は、賃上げをめぐる来春闘の交渉にも影を落としそうだ。売上高も5年ぶりに減って7・2%減の13兆705億円。営業利益は29.5%減の1兆1168億円。
英たばこ大手のブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンは8日、加熱式たばこを日本で発売すると発表した。新型たばこは「glo」。12月12日に宮城県仙台市で発売を開始する。グローは、特別に加工されたたばこ葉をスティックに凝縮。これを電子で加熱し、発生する霧状のベイパーを楽しむ商品。価格はスターターキットが8000円、専用のスティックは「ケント」3製品が420円(20本入り)。1回の充電で35本使うことができる。