大阪市は29日、子どもの貧困対策に関する推進本部会議(本部長・吉村洋文市長)の初会合を開き、小中学生や幼稚園児らを対象とした計約6万人分の大規模な生活実態調査を行うことを決めた。現在の生活習慣や学習環境などについて児童生徒や保護者らに無記名でのアンケートに答えてもらい、結果を2017年度以降に取り組む貧困対策の施策に反映させる。吉村市長は会議後、市役所で記者団に「しっかりとした数値目標を定め、それに近づけていかなければならない」と述べた。
神奈川県やディー・エヌ・エー(DeNA)の子会社で自動運転タクシーを開発する「ロボットタクシー」(東京)は29日、運転手なしで走る自動運転タクシーの実証実験を、国家戦略特区の事業として同県藤沢市で始めた。地元住民がモニターとして乗り、開発に生かす。3月11日まで。内閣府によると、特区で一般の人を乗せた実証実験は初めて。モニターは10組で、スマートフォンから専用サイトで配車を予約。自動運転は住民の自宅と商業施設を往復する間の公道の一部約2.4キロのみとなる。
北海道新幹線の開業まで1カ月となった26日、運行初日の指定席の発売が午前10時から始まり、東京―新函館北斗を結ぶ「はやぶさ」の一番列車は、東京発の下りが30秒、新函館北斗発の上りが25秒で完売した。北海道新幹線は、新青森―新函館北斗間の149キロが3月26日に開業する。東京―新函館北斗の所要時間は最短4時間2分。
小中高校生の英語力を高めるため、文部科学省は英語教員の育て方の改革に乗り出す。特に中学と高校の教員には英検準1級程度の力を持たせることをめざす。27日、大学の教職課程で身につけるべき能力やそのための授業内容などについての指針案を公表した。このコアカリキュラムは、英語で授業ができることを目標に、「聞く・読む・話す・書く」の4技能をバランス良く習得することを重視する。
リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねた東京マラソンは28日、都庁前~東京ビッグサイトで行われ、男子はエチオピアのフェイサ・リレサ(26)が2時間6分56秒で優勝した。2位にはケニアのバーナード・キピエゴ、3位には同じくケニアのディクソン・チュンバが入った。日本人では高宮祐樹(28=ヤクルト)が2時間10分57秒で8位に入ったのが最高。日本人2位にはマラソン初挑戦の下田裕太(19=青山学院大)が2時間11分34秒で、全体の10位となり、日本人の10代での新記録のタイムとなった。