福島県で2018年度に捕獲されたイノシシが3万頭を超え、東日本大震災前の約10倍に達する見通しとなった。イノシシは農業被害や交通事故を引き起こす上、東京電力福島第1原発事故で避難した住民の帰還の妨げにもなっていることから、県は今後も「最大限の捕獲」を続ける方針。震災前は3000頭台だったが、13年度に1万頭、16年度に2万頭を超え、18年度は初めて3万頭以上になるとみられる。正確な頭数は夏ごろまとまる。
秋田県仙北市は、ドローンでの農薬散布を請け負う株式会社池田(本社・秋田県由利本荘市)の協力の下、ドローンとラジコンボートによる除草剤散布の実証実験を行った。実証実験は市内の認定農業者、鈴木八寿男さんのほ場を借りて実施。ラジコンボートで液状除草剤、ドローンで粒状除草剤をそれぞれ1ヘクタールずつ散布する予定だったが、当日は強風のため散布はせず運航・走行テストのみとなった。
2015年に閉館した「松島水族館」の跡地に、新たな観光施設が造られることになり、30日、地鎮祭が行われた。地鎮祭を行ったのは、蔵王町の総合商社「丸山」が整備を進める体験型観光施設「宮城県松島離宮」。30日は村井知事など関係者60人が出席し、工事の安全を祈願した。木造2階建ての「松島離宮」は、観光案内所や飲食・物産販売スペースのほか、製作体験ができる「こけし工房」、松島湾をイメージした庭園などが整備される。まずは来年4月に施設の半分をプレオープンさせた上で、来年9月に全館開業の予定。
岩手県大船渡市では30日、サンマ漁船が公海上での漁に向けて出港した。出港したのは大船渡市の水産会社「鎌田水産」のサンマ漁船・第八三笠丸。公海上でのサンマ漁は、ロシア200海里水域でのサケ・マス流し網漁が禁止されたことに伴う代替事業として20016年から試験操業が行われてきた。これまで漁の期間は8月から12月末までと定められていたが、サンマの不漁が続く中で漁獲量の確保につなげようと、ことし3月に水産庁が省令を改正したことで通年での操業が認められた。