「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」の日本酒部門表彰式が18日、山形市内で開かれ、全9部門のうち6部門で東北の銘柄が最高賞(トロフィー受賞酒)を受けた。IWCは世界最大規模のワイン品評会で、山形県が県産酒の輸出振興と訪日外国人を狙って誘致。県内からは東北銘醸(酒田市)などの3銘柄が選定された。日本酒が対象の「SAKE部門」には、過去最多の456社が1639銘柄を出品。
高齢化率日本一の秋田県で、各地のお年寄りが収穫した山菜を集めて首都圏に出荷する事業が好調だ。5年前に県が音頭を取って始め、昨年にはお年寄りたちがNPO法人「あきた元気ムラGB(じっちゃん・ばっちゃん)ビジネス」を設立。受注など県の役割を引き継ぐ計画で「高齢者の活躍の場をつくっていきたい」と意気込んでいる。
宮城県特産の海産物ホヤを、もっとたくさんの人に味わって欲しい――。ホヤの消費拡大に向け、あの手この手の働きかけが始まっている。韓国の禁輸で消費が伸びず、漁師らが苦境に陥っていることも一因だ。29日には南三陸町で「ほやまつり」も開催。郷土の珍味はこれから旬を迎える。ホヤの国内消費を増やして漁師を支援しようと、ホヤ料理店を運営する会社社長が4月、「ほやラバーズ倶楽部」を設立した。
岩手県栽培漁業協会(大船渡市)で24日、アワビの稚貝の出荷が始まった。昨年と同じ計400万個を、アワビの漁獲量日本一を誇る岩手の20漁協へ供給する。初日は船越漁協(山田町)と野田村漁協に計16万個を送った。海に放流して3~4年で漁獲可能な大きさになるという。協会は昨春、県産の天然エゾアワビから採卵し、直径2.5センチに成長するまで栽培してきた。
農林漁家民宿に滞在し、地域の自然、文化、生活など多様な体験をするグリーンツーリズムで、2017年度の青森県内での宿泊者数が16年度比8%増の6658人と過去最高になったことが県の調べで分かった。11年度は東日本大震災の影響で大幅に減少したが、12年度からは国内外の修学旅行の受け入れや海外からの旅行者が順調に増えている。