秋田県立金足農業高校(秋田市)の夏の甲子園、103年ぶりの準優勝の熱狂はいまも秋田で続く。この勢いを県産品の売り出しや観光キャンペーンなど、秋田の全国発信に活用しようとの思いは強いが、高校野球の商業利用を禁ずる日本学生野球憲章が「待った」をかける。ただ基準には「グレーゾーン」も多く、日本高等学校野球連盟(高野連)は新しいルール作りの検討に入った。
北海道地震の被災地支援に今年6月に就航したばかりの「宮蘭フェリー」がフル回転している。空路や鉄路の混乱が続く中、フェリー航路は宮古市から震度7を観測した胆振地方の中心都市室蘭市に直結。人員、物資、車両を満載して被災地を目指す。7日午前8時に宮古を出航したフェリーは、旅客238人、トラック48台、乗用車77台を積載。岩手、山形両県の災害派遣医療チーム(DMAT)や東北電力の作業員68人と電源車、高所作業車各7台が北海道へ渡った。
4日夜から5日未明にかけて台風21号が青森県に最接近した影響で、県内では農作物や建物の一部に被害がみられた。津軽地方では収穫期のリンゴの落果が確認されたが、地域によって被害にばらつきがあり、自治体や農業団体が全容把握を急いでいる。県りんご協会は5日時点で、県全体の被害は軽微との見方を示した。農作物以外の被害は、現時点で限定的とみられている。
2017年の県内の観光客数は5449万人で、前年より173万人(3.3%)増え、震災前年(2010年)の95.3%まで回復した。県が21日発表した。7圏域別にみると、県北、会津、県中の3圏域は震災前年を上回っているが、相双、いわき、南会津、県南の4圏域は下回っている。特に相双は48%減と半減している。観光の種類別でみると、「温泉・健康」の回復が遅れており、震災前年比34%減。一方で、道の駅が人気を集める傾向にあり、道の駅を含む「その他」が震災前年比で84%増と伸びているのが目立つ。