21日午前、京都市右京区の渡月橋では、市職員や作業員らが木槌などを使って倒れた欄干を解体し、運び出す作業を始めた。渡月橋は、今月4日の台風21号の強風で、ヒノキ造りの欄干が約100メートルにわたって倒れ、現在も橋の片側の歩道が通行止めとなっている。解体作業は2日ほどかかる見込みで、市は専門家らと協議したうえで、損傷の少ない部品は再利用しながら木材の修理や加工を行うという。復旧は来月以降になる見通し。
江戸時代以来の町割りを有し、築100年以上の日本家屋が沢山残っている滋賀県近江八幡市の旧市街。ここを舞台に2年ごとにおこなわれているアートイベント『BIWAKOビエンナーレ2018 きざし「BEYOND」』が、11月11日までおこなわれている。今年は12の会場で75組を超える国内外のアーティストが展示。
和歌山県は、県内各地の魅力を知ってもらい新規移住者を増やそうと、現地での暮らしを体験できるツアーを企画している。25日から順次各地で開催され、県移住定住推進課の担当者も「どのツアーも現地の魅力を十分に味わえるよう計画している。ぜひ和歌山の魅力を知ってもらいたい」と意気込んでいる。ツアーは県内への移住促進を目指して平成26年度から県が企画、NPO法人「和歌山IT教育機構」(田辺市新庄町)が運営する。
奈良県は2019年、県内の著名な寺や神社が所蔵する仏像などの貴重な宝物を、パリとロンドンに「出張」させる。自治体が地元のお宝をまとまった形で海外に運んで展覧会を催すのは異例だ。20年の東京五輪を前に奈良への関心を高め、海外からの観光客の誘致につなげたいとする県側の思惑もにじむ。奈良県は16年、県内の貴重な文化財を世界に向けて発信しようと、海外仏像展の企画委員会を設置した。
台風20号の影響で倒壊した兵庫県淡路市の発電用の風車について、経済産業省は31日、専門家とともに現地調査を行った。調査にあたったのは土木工学の専門家2人と経済産業省の職員らで、倒壊した風車の根元周辺を中心に現状を確認した。淡路市の北淡震災記念公園にある高さ約60メートルの風車は、先週の台風20号の影響で根元から倒れた。淡路市によると、風車は2002年に完成し、風速60メートルに耐えられる設計だったが、去年、故障してから稼働していなかった。