中国海軍創設70周年を記念し山東省青島付近で23日に開かれる国際観艦式参加のため、海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が21日、青島に入港した。海自艦艇の訪中は2011年12月以来、約7年半ぶり。昨年10月の日中首脳会談で申し合わせた両国の艦艇相互訪問の一環で、中国海軍が東・南シナ海で活動を活発化させる中、防衛交流促進で信頼醸成につなげる狙い。すずつきは自衛艦旗である旭日旗を掲げて入港。旭日旗を巡っては韓国が昨年開いた国際観艦式で日本に掲揚自粛を要請、日本側が応じられないとして艦艇の参加を取りやめた経緯があったが、中国は事実上、問題視しなかった。
夏の参院選の前哨戦となる衆院大阪12区、沖縄3区両補欠選挙は21日投開票された。自民党の北川知克元副環境相の死去に伴う大阪12区補選は、日本維新の会新人の藤田文武氏(38)が自民新人ら3氏を破った。玉城デニー氏の沖縄県知事への転出に伴う沖縄3区補選は、主要な国政野党が支援した無所属新人の屋良朝博氏(56)が自民新人の元沖縄・北方担当相との一騎打ちを制した。自民が2敗を喫し、安倍政権にとって痛手になりそうだ。
厚生労働省は、会社員らが入る厚生年金について、加入期間を70歳以上に延長する検討に入る。現在は70歳未満が加入している。保険料を支払う期間が長くなれば将来受け取れる年金額は増える。公的年金は受給開始の選択幅を70歳超へ広げる方針が固まっており、それに合わせた対応。政府は高齢者雇用の促進にも取り組む。延長する場合、何歳まで拡大するかが焦点になる。
第19回統一地方選の後半戦を締めくくる市区町村長・議員選は21日、投票が行われ、一部を除いて即日開票された。女性の市長選当選者は、無投票当選の2人も含めて過去最多の6人となった。県庁所在市では、水戸市長選で現職の高橋靖氏(53)が3選、長崎市長選で現職の田上富久氏(62)が4選、大分市長選で現職の佐藤樹一郎氏(61)が再選をそれぞれ果たした。
アイヌ民族を法律で初めて「先住民族」と明記したいわゆるアイヌ新法が、19日、参議院本会議で可決、成立した。アイヌ民族が法律として初めて「先住民族」と明記されている。
また、市町村が行うアイヌ文化の推進事業に国が交付金を出す制度を設けたほか、サケ漁など伝統的な生活文化を守るための規制緩和も盛り込んでいる。