各紙によれば NHN Japan株式会社は6日、ゲーム事業とウェブサービス事業の会社分割を検討していることを明らかにした。ゲーム事業は新設分割によって設立するHangame株式会社(仮称)が承継するとともに、「LINE」「NAVERまとめ」「livedoor」などのウェブサービス事業をNHN Japanが引き続き展開し、LINE株式会社(仮称)に商号変更する計画だという。
東武鉄道が5日発表した2012年4~12月期連結決算は、昨年5月の東京スカイツリーの開業効果で、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比60.5%増の401億1200万円と、04年度に四半期決算の開示を始めてから過去最高だったと各紙が報じた。スカイツリーの展望台の入場者数は、開業から12月末までに約401万人、隣接する商業複合施設「スカイツリータウン」の来場者も約3350万人と予想を大きく上回った。入場料やテナント料、鉄道収入などが好調で、スカイツリー関連の営業利益だけで約112億円と全体を押し上げた。
各紙によれば富士通が13年3月期連結決算で、最終(当期)損益が1000億円規模の赤字(前期は427億円の黒字)に転落する見通しとなったことが5日、分かった。最終赤字はリーマン・ショックの影響を受けた09年3月期以来4年ぶり。不振が続く半導体事業で工場設備関連の損失処理に踏み切ることなどが響く。立て直しに向け、家電などに用いる「システムLSI」と呼ばれる半導体事業を切り離し、パナソニックなどと事業統合する。最終損益の従来予想は250億円の黒字だったが、一転して大幅な赤字になる見通しという。
東京電力は4日、2013年3月期連結決算の業績予想を下方修正したと各紙が報じた。税引き後利益の赤字は1200億円と、昨年10月時点の予想(450億円の赤字)から大幅に悪化する見通しだ。原子力発電所の長期停止に伴って火力発電用燃料が増えたうえ、円安で輸入にかかる費用もふくらんだ。同日発表した12年4~12月期連結決算では、税引き後利益は22億円の赤字と、前年同期(6230億円の赤字)から大幅に圧縮した。電気料金値上げや資産売却などの効果があったという。