各紙によれば政府は12日、国家戦略特区諮問会議を開き、特区ごとに設ける区域会議の進め方などを議論した。民間議員は、これまでの議論で積み残しとなっている重要事項として、外国人受け入れのための新たな在留資格の創設や、新規企業などへの新たな労働時間制度の適用などを提示、6月の成長戦略改定版に成果を盛り込むよう提言した。安倍晋三首相は会議の席で「来月の成長戦略改定に向け、いくつかの地域で第一弾の事業計画を示してもらいたい」と指示。「成長戦略の改定に向けて、最速のスピードでドリルを回し続けていく」と語った。
テニスのマドリード・オープンは10日、マドリードで行われ、男子シングルス準決勝で世界ランキング12位の錦織圭(日清食品)が5位のダビド・フェレール(スペイン)を7-6、5-7、6-3で破り、ツアー年間9大会のマスターズ大会で初の決勝進出を果たしたと各紙が報じた。錦織は4月下旬のバルセロナ・オープンに続く2大会連続優勝をかけ、11日の決勝でラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。
財務省は9日、国債と借入金、政府短期証券を合計した国(政府)の借金が平成25年度末時点で1024兆9568億円になったと発表したと各紙が報じた。24年度末から33兆3557億円増え、過去最大を更新した。税収不足を補うために大量の新規国債の発行を続けた影響で、借金が膨らんだ。4月1日時点の日本の総人口1億2714万人(総務省推計)を基に単純計算すると、国民1人当たり約806万円の借金を抱えていることになるという。
広島県立歴史博物館(福山市)は9日、江戸幕府八代将軍、徳川吉宗が命じて初めて全国的に測量して作られた日本地図「享保日本図」の測量原図が見つかったと発表した。享保日本図は清書が2枚あることが江戸時代の書物に記されているが、原図が確認されたのは初めて。専門家は「当時の測量技術を知る貴重な資料」と話している。原図の縮尺は21万6000分の1で、縦152センチ、横336センチ。江戸後期に伊能忠敬(1745〜1818)らが全国を測量して作った「大日本沿海輿地全図」より前の1725年ごろに完成したとみられ、蝦夷地南部から種子島まで記されているという。