復興庁の「東北周遊モデルコースコンテスト」で第3位に選ばれた民泊ツアーに参加するため、留学生3人が、陸前高田市を訪れた。3人は民泊先の製材所で壊滅した高田松原の被災木を活用したコースターや表札づくりに挑戦した。コンテストは東北に外国人観光客を誘致するため復興庁が取り組む「新しい東北」交流拡大モデル事業の一環。
岩手県は13日、整備中の三陸沿岸道路を活用した共同輸送の試験運行を始める。東日本大震災を契機に沿岸地域の物流費がとても高くなり、水産事業者などの課題となっている。共同で運ぶことで輸送費が1割になる可能性がある。県と連携協定を結んでいるヤマト運輸が協力する。第1便は同県宮古市で「春採りわかめ」などを積んで出発、釜石市などで別の荷物を積み込み、宮城県石巻市か仙台市の物流拠点まで運ぶ。
東日本大震災の「復興道路」として急ピッチで整備が進む岩手県内の三陸沿岸道路、東北横断自動車道路の釜石秋田線、宮古盛岡横断道路は、一部区間を除いて平成32年度までに完成する見通しだ。「日本一広い県」の長年の夢だった沿岸の南北縦貫、内陸と沿岸との東西横断の高規格道路ネットワークがともに整うことになる。しかも、3路線ともほぼ無料で、経済波及効果にも大きな期待が膨らんでいる。