岩手県釜石市で14日、津波被害から復旧した新たな魚市場の前で「曳き船まつり」が行われ、大漁旗に飾られた船が7年ぶりに魚市場に戻ってきた。釜石の「曳き船まつり」は、海の守り神として信仰を集める尾崎神社の秋祭りの呼び物のひとつ。震災前は釜石魚市場前の海で行われていたが、津波で市場が被災したため、去年までは場所を変えて行われていた。今年5月に新しい魚市場が完成し、14日は7年ぶりに魚市場の前に祭りが帰ってきた。
岩手県の宮古市魚市場に23日朝、サンマが初水揚げされた。昨年より20日遅く、魚体も小ぶり。乗組員らは「サンマがいなくて苦労した」と悲鳴を上げた。福島県いわき市・中之作漁協所属の「第11権栄丸」(199トン)。北海道の東約870キロの公海で、20日から21日にかけて操業。22トンを漁獲し、約40時間かけて宮古港を目指した。重さ120グラムの小型が中心。
かつて平泉の黄金文化を支えていたとされる、気仙地方の金について学ぼうと11日、岩手県住田町で砂金採りツアーが行われた。このツアーは砂金採りをレジャーとして普及しようと、気仙地方を中心に活動している団体が初めて企画。住田町の気仙川で行われたツアーには、県内外から50人が参加。住田町を含む気仙地方では、平安時代から昭和初期まで、盛んに砂金採りが行われ、その金は中尊寺金色堂に使われたとも言われている。
岩手県ゆかりの作家が快挙。第157回芥川賞・直木賞の選考委員会が19日夜東京で開かれ、盛岡在住の作家 沼田真佑さんの小説「影裏」が芥川賞を受賞した。芥川賞と直木賞の選考委員会は、19日午後5時から東京築地の料亭「新喜楽」で行われ、2時間半近くに及ぶ選考の結果、4つの候補から沼田さんの作品「影裏」が芥川賞に選ばれた。