商業捕鯨が1日、31年ぶりに再開されたことを受け、地元漁協の船が商業捕鯨に参加する和歌山県太地町でも歓迎の声が上がった。三軒一高町長は同日、「再開を心からうれしく思う。今後は『くじらの恵み』を多くの人々が享受できるよう、国際間、地域間の連携をさらに強めたい」とのコメントを発表した。同県太地町は古式捕鯨発祥の地として知られる。太地町漁業協同組合の「第七勝丸」など計5隻は1日、北海道の釧路港を出港した。1週間ほどミンククジラを捕獲する予定だ。
元号「令和」の典拠となった万葉集が注目される中、奈良県立万葉文化館(同県明日香村)が開いている無料講座「万葉集をよむ」が人気上昇中だ。気鋭の研究者3人が交代で講師を務め、「難しい」との声にも「その先に面白さがある」と熱血指導。急増する“ビギナー”に万葉集の魅力を伝えようと奮闘する。講座は2008年に開始。約4500首を収めた万葉集を最初から順に数首ずつ、毎月1回1時間半かけて解説している。
淡路島(兵庫県)の夏の味覚、ハモを京都市の八坂神社に奉納する「はも道中」が5日に行われるのを前に、道中の無事を願う出立式が4日、洲本八幡神社であった。主催する淡路島観光協会の関係者ら約30人が、キャンペーンの成功を祈った。はも道中は、かつて「御食国」と呼ばれた淡路島から朝廷に食材を献上していたことにちなみ、島の食の魅力を広げようと2009年から毎年実施している。
JR西日本などはテロ対策のひとつとして、歩いて通過するだけで爆発物などをみつけることができるセキュリティゲートの実証実験を開始した。JR西日本と南海電鉄が関西空港駅で始めたのが、ウォークスルー型セキュリティゲートの実証実験。この装置は、歩いて通過するだけで銃や刃物などを検知できるほか、金属探知機では反応しない爆発物もみつけることができる。
地場産業である機械金属業への就職を促そうと、丹後機械工業協同組合(京都府京丹後市峰山町)が、丹後の高校の進路担当教諭らを招いた企業見学に取り組んでいる。じかに生徒と接する先生により深く現場を知ってもらう狙いで、新卒採用者数が伸びている。丹後は機械金属産業の集積地で、同組合の会員数は110社。Uターン時を含め、地元就職の選択肢として広く業界を知ってもらうために、昨年度から企業見学を始めた。