鳥取市青谷町で400年以上続き、山陰地方唯一とされる海女漁を紹介する展示会「夏泊の海女」が、市歴史博物館(同市上町)で開かれている。古文書やインタビュー映像などで、由緒ある海女漁の歴史や漁の実際などにせまっている。夏泊の海女は、市西部の岬・長尾鼻の周辺で岩ガキなどの貝類や海藻などを採集した。16世紀末頃、県東部を治めた亀井茲矩が、長尾鼻西側の夏泊に福岡から漁民を招き寄せ、素潜り漁の名人だったその妻が、住民に技を広めたのが漁の始まりという。
古代の地層で見つかった種から咲かせた「古代ハス」が、島根県出雲市斐川町の荒神谷史跡公園のハス池で咲き始めた。今月下旬には見頃を迎えそう。古代ハスは、千葉市の遺跡で約2千年前の地層から発見された種を発芽させ、現代に咲くようになったもの。植物学者の大賀一郎博士が発芽に成功したことから「大賀ハス」とも呼ばれる。同公園の古代ハスは、大賀博士が島根県大田市に寄贈したハスから株分けされた。