文化庁は６日、国連教育科学文化機関（ユネスコ）の無形文化遺産に「和紙　日本の手すき和紙技術」の登録を提案すると発表したと各紙が報じた。月内に開く関係省庁連絡会議で政府として正式決定し、４月２日までに提案書をユネスコに提出。2014年11月のユネスコ政府間委員会での登録を目指す。登録対象は「細川紙」（埼玉県）と「本美濃紙」（岐阜県）、「石州半紙」（島根県）の３件。石州半紙は09年に無形文化遺産に登録済みだが、本美濃紙は11年の審査で「石州半紙と類似している」として見送られた。今回は石州半紙に本美濃紙と細川紙を加える形で「和紙」として新たに提案するという。

気象庁は７日正午から、大幅に改めた新しい津波警報の運用を始めると各紙が報じた。東日本大震災で過小な津波警報を発表した教訓から、マグニチュード（Ｍ）８を超える巨大地震の第一報では津波の高さを数値で示さず「巨大」「高い」と表現。南海トラフ巨大地震なら発生の約３分後、関東から沖縄にかけての広い範囲に大津波警報が出され「巨大」な津波からの避難を促す。Ｍ８超では、正確な地震の規模や津波高を推定するのに早くても15分程度必要。第一報で「巨大」などと表現するのはこのためで、正確な規模を把握次第、１～10メートル超の５段階（現行８段階）で数値を示すという。