トヨタ自動車が、南海トラフ巨大地震などで太平洋側港湾が被災した際の輸出車の代替輸送ルート確保のため、福井県敦賀市の敦賀港で月内に実証試験を行う計画であることが6日分かった。災害時の具体的対応を定める同社の事業継続計画(BCP)の検討の一環という。敦賀港は2011年の東日本大震災時に物資や支援要員の輸送などで太平洋側港湾のバックアップ機能を果たした。大企業がBCPの検討の一環として同港を利用することで、災害時の代替港としてさらに注目を集めそうだ。
神戸製鋼所でまた、品質管理の不祥事が発覚した。自動車に使われるアルミニウム製品の強度などを偽って出荷。1年前、グループ会社でばね用ステンレス鋼線の強度偽装の不祥事が起きたばかり。不正は本体を含む「組織ぐるみで常態化」していたことになる。信頼性は損なわれ、経営責任が厳しく問われる。
最新のデジタル家電やITの展示会「CEATEC(シーテック)ジャパン2017」が3日、千葉県の幕張メッセで開幕。18回目となる今年は、昨年よりも多い667の企業・団体が参加する。三井住友フィナンシャルグループやLIXILをはじめ、約半数の企業・団体が新規出展という。「シーテック」は大規模な家電見本市として知られてきたが、「日の丸家電」のかつての勢いが衰え、昨年からIT色を打ち出す方針に転換。IoTを目玉に、異業種が加わる「脱家電見本市」路線が鮮明だ。
アサヒグループホールディングスは、業務用を中心に瓶や樽詰めのビール系飲料(ビール、発泡酒、新ジャンル)を値上げする。値上げは2018年3月出荷分からで、大瓶で10%前後の上げ幅となる見通し。値上げは2008年以来10年ぶり。広報担当者が明らかにした。6月に施行された改正酒税法は、原価割れの販売を厳しく規制している。