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Home 留学・就職 中国各地で女子大生向け「美容講座」 化粧技術指導を通して就職活動を応援
中国各地で女子大生向け「美容講座」 化粧技術指導を通して就職活動を応援 PDF 印刷 Eメール
2010年 5月 26日(水曜日) 15:41

中国の09年の化粧品市場は1000億元(約1兆3000億円)を記録。年2ケタ成長を続ける市場で、日本の大手化粧品メーカー、カネボウ化粧品は、中国の女子大生に向けたCSR活動に取り組んでいる。その内容および理由は何か、経営企画室 PRマネージャーのケィ菁さんに聞いた。

―      中国各地の大学で女子大生を対象に美容講座(佳麗宝大学美容講座)を開催されているそうですね。その背景は何ですか。

龚      始めたのは06年です。現在までに上海、杭州、北京など計9都市・35校で開催しました。開催した理由として、中国の女子学生の就職難がありました。化粧品メーカーとして何かできることはないか、ということで取り組むことになったのです。とりあえず、基本的な化粧技術(スキン龚ア、メイクアップ)をマスターしてもらうことになりました。おかげで受講生からは「自分に対するイメージが向上し、他者とのコミュニ龚ションに自信を持てるようになった」とか「面接もうまくいった」という声をもらいました。

―      具体的にどのような講座を行うのですか。

龚      まず、映像で化粧の基礎技術を学んでもらったあと、参加者から希望者を募って皆さんの前でデモンストレーションを行います。このデモで重要なのは、これは商品宣伝の場ではないということです。あくまで、化粧が女性の自分に対するイメージを向上させ、良好なコミュニ龚ションづくりに影響を与えることを実感してもらうことが狙いです。

―      受講生の反応はいかがですか。

龚      毎回100名を超える方にご参加いただいていますが、意外だったのは、文系よりむしろ理系の女子学生に関心がとても高いということでした。彼女たちは人一倍勉強熱心である一方、メイク落としやダブル洗顔(クレンジングでメイクを落とした後、さらに洗顔料で顔を洗うこと)といった化粧の基礎知識をもっていない方が多いことがわかった。中国では一般的に、大学3年生から実習カリキュラム(実際に企業で現場経験を踏むこと)を行いますが、ある理科系の女子学生から実習先の企業の忘年会で司会を務めた際、この講座で得た知識がとても役に立ったというメールをいただいたときはとても嬉しかったですね。

―      こうした女子学生の支援活動は今後も行っていくのでしょうか。

龚      はい、昨年からは新たに北京市主催で女子大生の起業活動をサポートする取り組み(「SYB起業トレーニングプロジェクト」)への支援も開始しました。中国女性の美と健康にこれからも貢献していきたいと考えています。

Ph_02

会社プロフィール

日本第2の化粧品メーカー。87年、中国のトップメーカー上海家化との技術協力により中国での事業を開始。95年には合弁会社を設立、2000年には上海に化粧品工場を完成させた。現在は販売・マー龚ティングを担う佳麗宝化粧品(中国)と、生産などを担う上海佳麗宝化粧品の2社の連携で上海・北京を中心に中国各地で事業を展開。現在、「インプレス」「ルナソル」「コフレドール」「アクア スプリナ」「フリープラス」の5ブランドを積極展開している。

上海市陜西北路66号 科恩国際中心12F

TEL:+86-21-5228-5050

http://www.kanebo-cosmetics.cn