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東方通信社発行 学苑報
中日の中小企業の架け橋に!! 目指すは中国の〝渋沢栄一〟 |
2010年 5月 26日(水曜日) 17:45 |
剣豪集団の鄭剣豪会長は87年に来日。神戸大学に留学後、中国で起業し、日本と中国で14社を抱える企業グループを育て上げた。その活動拠点は、中国、香港、台湾、神戸、東京と多岐にわたる。そんな鄭会長が現在力を注ぐのが、日本の中小製造業の対中進出支援事業。はたして、どんな取り組みをしているのか。
剣豪集団の業務内容は、経営コンサルティング、投資活動、リサイクル、家具販売と幅広い。しかし、鄭会長には創業以来変わらぬ思いがある。それは「日中の中小企業の架け橋になること」だ。 鄭会長は「日本に来て、精巧な工業製品を見たときは 宝の山 に見えた。この技術は中国人にはマネできないもの。これらを中国に紹介することで、中国のモノづくりのレベルを向上させると同時に、日本の中小企業の中国進出も手伝いたいと思った」と創業当時の思いを話す。 同社のコンサルティング事業は、日本企業の対中ビジネスが活発になるにつれ、急成長している。そこで、今後注力するのが、中国に進出する日本の中小製造業の支援だ。実際、中国でビジネスを展開するには、多大なリスクが生じる。たとえば、工業団地に入居するだけでも、人民政府との調整、税金問題など問題は山積だ。当初は資材調達だけを支援していたが、今は全般的なサポートを展開。たとえば物流、検品、試作、工業団地開発、人材派遣、会計処理、貿易、リサイクルといった分野で 後方支援 している。 「僕はまだまだ会社をつくっていくよ。でも金儲けが目的じゃない。目標は 渋沢栄一翁 だ」と鄭会長。企業活動によって、日本の近代化に尽力した渋沢栄一は500社近くの起業に携わったとされる。また、中国をマーケットと見る傾向が強くなっている昨今、鄭会長は日本企業の販売・マーケティングに関するサポートも強化するという。 成長神話の影で不安視される中国経済にあって、鄭会長の活躍はますます重要なものになってくるはずだ。 会社プロフィール92年、中国寧波で剣豪実業 を創業。00年に日本法人の剣豪集団を設立した。 主な事業内容は、 ①各種機械部品等の中国調達 ②文具、雑貨等の中国調達/検品物流倉庫 ③中国工場による樹脂製品の成形加工、輸出 ④中国工場による高級家具の生産、輸出 ⑤日系企業剣豪工業団地建設/進出企業へのサポート ⑥再生廃材のビジネス、環境事業への推進。 本社〒105-8085 神戸市中央区磯辺通3-2-7 ワールド三宮ビル5階 TEL:+81-78-262-6002http://www.kengoois.co.jp/
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