北陸新幹線の敦賀-大阪間の延伸について、滋賀県内の経済団体や自治体、議会など27日、「北陸新幹線米原ルート実現促進期成同盟会」を立ち上げたと京都新聞が報じた。設立総会を米原市内のホテルで開き、参加者した約120人が「米原ルート」の実現に向けて気勢を上げた。期成同盟会は、長浜と彦根の両商工会議所、米原市、東浅井、びわの各商工会の代表者が発起人となって設立した。
滋賀県愛荘町長野の蔵元「藤居本家」は、アジア圏を中心とした外国人に日本酒に親しんでもらおうと、留学生らの意見を取り入れて仕込んだ純米吟醸原酒「琵琶の舞」を造った。海外展開にも役立てる予定。滋賀大社会連携研究センター(彦根市)との共同事業の一環。同大学で学ぶ中国やベトナムなどの留学生約20人が同蔵元の既存の商品を飲み比べたり、外国人旅行者にアンケートをしたりして味の方向性を探った。
明治期に琵琶湖の水を京都市に流すためにつくられた人工水路「琵琶湖疏水」で、体験ツアーを実施している京都市や大津市などでつくる実行委員会は、11月に4回目となる体験ツアーを実施する。今回も本格実施に向け、旅行会社が体験ツアーを組み込んだ企画を販売する。今回の体験ツアーには、びわ湖大津観光協会、京阪バス、日本旅行、JTB国内旅行企画、京都府旅行業協同組合の5社が参加した。
滋賀県は県産材の利用拡大のため、新たな建材として広がりつつある「直交集成板(CLT)」の普及に取り組む。今月に入り、県内の市町や林業、建築関係の団体と普及促進会議を設けたほか、知事が全国の首長連合に参加した。戦後に植えられた人工林が伐採時期に入っており、森林資源の有効活用を図る。CLTは1990代にオーストリアで開発された。板の繊維方向が直角に交差するように貼り合わせたパネルで、床や壁などに使う。
滋賀県近江八幡市の市民団体「富士と琵琶湖を結ぶ会」は同市長命寺町の水ケ浜で16日、夫婦都市の静岡県富士宮市を訪れるのを前に、富士山頂に注ぐ琵琶湖の水をくむ「お水取り」を行ったと京都新聞が報じた。大太法師(ダイダラボッチ)が近江の土を掘って富士山をつくり、跡が琵琶湖になったという伝説にちなんで始まり、今年で60回目を迎える。この行事が縁で両市は1968年に夫婦都市となった。