東レは21日、能美市の石川工場で、テープ状の炭素繊維複合材「スリットテープ」を生産する新工場を本格稼働する。ボーイング社の旅客機「787」向けに製造する。スリットテープは炭素繊維複合材を数ミリから数センチ幅に切断した素材で、航空機の胴体や翼の曲面部位などに使われる。これまで米国の子会社で加工し、日本国内の787向け需要は輸入で対応していた。日米に2つの拠点を設けることで、安定供給を図る。
第30回記念花・書・茶こまつ展(北國新聞社主催)は27日、小松市民ギャラリー「ルフレ」で開幕した。斬新な発想で生けた現代花や豊かな感性が光る書が並ぶ空間は、30回の節目を祝う作家の熱意にあふれ、来場者は抹茶を味わいながら伝統美の共演を堪能した。 南加賀を中心に活動する華道家と書道家各32人が秀作を寄せた。
東京ドームで開かれている「ふるさと祭り東京2017」で8日、穴水町のキリコ2基が勇壮に舞い、日本遺産「能登のキリコ祭り」をアピールしたと北國新聞社が報じた。上出あおい会と金刀比羅町青年団の若衆ら約100人がそろいの法被姿で参加した。太鼓が響き渡る中、キリコを揺らしながら会場を練り歩き、来場者から拍手が送られた。9日も出演し、能登半島への来訪を呼び掛ける。
農産物の生産販売を手掛ける合同会社「菜夢来」と能登町は、町特産の平核無柿を使った干し柿「あんぽ柿」のブランド化に乗り出したと北國新聞社が報じた。同社は生産量拡大のため、同町明生に柿の出荷場と加工施設を整備した。町の補助を受けて海外向けの商品パッケージデザインの制作にも取り組んでおり、来年度から販売を本格化させる。