石川県とコマツは5日、木場潟公園(小松市)東側の雑木林を園地として整備する協力協定を結んだ。足湯を併設した休憩拠点や農作物の収穫を体験できる施設を開設する。足湯や暖房の熱源には整備時に出る間伐材を利用する。2023年に予定されている北陸新幹線の敦賀延伸までに施設の整備を終え、全国から観光客を呼び込む。木場潟公園は豊かな自然を保全しており年間約70万人が訪れるが、公園の東側にある雑木林は荒廃が進んでいた。
七尾海上保安部の新たな巡視艇「はまゆき」が7日、七尾港に初入港した。前巡視艇の老朽化に伴って更新された新巡視艇にはロシア語や中国語など5カ国語で停船命令などを電光表示できる装置が両舷に設けられた。23日に就役披露式が行われ、能登沖の海上警備や救護などを担う。新巡視艇は全長32メートル、幅6.5メートルで、最高速度は時速67キロ。
輪島市無形民俗文化財の神事「恵比須講」は10日、漁師町の同市輪島崎町で行われ、住民が恵比須の木像に今年の豊漁と海上安全を祈願した。「講番」と呼ばれる裃姿の氏子7人が輪島前神社でおはらいを受けた後、高さ約60センチの恵比須像を抱きかかえて約200軒を山側から順に訪れた。住民は玄関先で初穂を納めて手を合わせた。
インド洋の島国モーリシャスで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)政府間委員会は二十九日、「能登のアマメハギ」(石川)や「男鹿のナマハゲ」(秋田)など八県十件の行事で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」を無形文化遺産に登録すると決定した。鬼の姿などをした異形の「神」が家々を毎年回るという、日本の伝統行事が世界的な評価を得た。