中国の崔天凱外務次官は12日北京で記者会見し、「中国は、胡錦涛国家主席のアメリカ訪問によって、積極的、協力的、全面的な中米関係がさらに発展していくことを期待する」と表明しました。

記者会見で、崔次官は胡錦涛主席の訪米スケジュールを紹介したほか、中米両国及び多国間協力などに関する内外記者の質問に答えました。崔次官は「中米関係は最も重要な二国間関係である。当面の情勢下で、両国の協調と協力の強化は非常に重要だ」と述べました。

崔次官は「オバマ大統領が就任して2年来、中米関係は全体的に良好である。各分野における各レベルの交流と対話がより密接になり、中米双方の共同利益もより広まっている」と語った上で、「それぞれの国情が異なるため、両国は一部の問題で食い違いが残っている。そのため、双方は相互尊重と信頼の精神に則って問題と摩擦を取り扱っていくべきだ」と強調しました。

また、崔次官は「中米両国の首脳会談で重大な国際と地域問題について意見交換を行う。そのなかには朝鮮半島問題も含まれている」ことを明らかにしました。

イギリス訪問中の李克強副首相は10日、ロンドンでイギリスのグレッグ副首相と会談を行い、中英関係の持続的で健康かつ安定した発展を推進していくことで合意しました。

この中で李副首相は、国際情勢に深刻な変化が生じ、世界経済が回復の兆しを見せつつ不確定要素が存在するという目下の背景を踏まえた中英関係像を提案しました。それは、政治上の相互尊重と平等対応、経済上の共同成長と互恵共栄、国際事務における密接な交流と平等な協力関係にあるパートナーとなることです。

これに対して、グレッグ副首相は「英中間の各分野における協力をより強化すると共に、新しい分野やチャンスを模索していく」として、中国と共に、公平で開放された国際貿易体系の構築とWTOドーハラウンド交渉を推進して、保護貿易主義に反対するとの姿勢を表しました。

中国新華社通信のウェブサイト「新華網」が11日に報道したところによりますと、全国鉄道機関は11日零時より、新たな列車運行計画の実施をスタートしています。

新たな列車運行計画は、「高速列車の運行便の増加、普通列車の運用効率の調整、貨物列車の積載能力の向上」という方針を踏まえ、新たに敷設された線路数本を追加し、貨物と乗客の輸送力の大幅な増強を図っています。