新聞「上海証券報」によりますと、16日、北京市と上海市の人民代表大会と政治協商会議の両会議で、政府活動報告がそれぞれ公表されました。それによれば、両市はいずれもGDPの成長指標を弱化し、経済構造の調整のほか、「第12次5ヶ年計画」期間中の経済成長率を約8％に下げ、「第11次5ヶ年計画」期間中より1ポイント落としました。

これは、地方政府は経済成長の指標を徐々に弱化させ、活動の重点を商品の品質と成果や効率の向上に置いたことを物語っています。

北京市の郭金龍市長は、その報告で「発展速度を落とすことは構造の調整にプラスとなる」と述べました。また上海市の韓正市長は、その報告で「上海ではこれまで20年にわたる経済の急成長の末、投資によって経済成長をけん引していくというモデルを継続させることは難しくなり、経済成長のモデルを転換することはいまの急務となってきている」としています。

中国の温家宝首相は14日、オーストラリアのギラード首相に電報を送り、中国政府と国民を代表して、このほどオーストラリアで発生した深刻な洪水災害に対して慰めの意を表しました。

オーストラリアのクイーンズランド州では、2010年末から、連日の豪雨により、洪水災害が発生しています。ブリスベーン市では、2万7000軒の家屋と5000軒の店が浸水しました。直接経済損失は30億オーストラリアドルに達しました。

中国銀行はこのほど、アメリカにおける人民元取引サービスの開始準備をしています。報道によりますと、中国銀行のアメリカ支店はアメリカの顧客に、人民元取引サービスを提供します。これによりアメリカの会社や個人が中国銀行の口座を通じて人民元の取引を行なうことができるようになります。

中国銀行ニューヨーク支店の黎暁静頭取はこのほど、「中国銀行ニューヨーク支店は人民元の完全な両替ができる日に向けて準備している。アメリカでの中国の商業銀行では初めてで、目標はアメリカの人民元の決済センターになることだ。」と述べました。