中国最高人民法院は16日、『外資系企業の紛争案件の裁判に関する若干問題の規定Ⅰ』を発表しました。この司法解釈は16日から実施され、外資系企業の紛争案件に対する裁判の基準を統一し、内外当事者の利益を確保したということです。
最高人民法院の孫軍工報道官は、「ここ2年、外資系企業の紛争案件は対外民商事案件の2割近くを占め、関連の法律問題は非常にややこし い。これまでの外資系企業の法律法規は時代遅れの部分があり、新しい『契約法』『会社法』と噛みあわない部分があった。そのため、今回発表した司法解釈は 裁判の基準を統一し、投資の利便性を促し、外資系企業が中国で発展するための安定した司法環境を整えるものである」と語りました。(08/16 翻訳 者:Lin チェッカー:畠沢)
北京では、「抗日戦争勝利65周年記念学術シンポジウム」、南京では、南京大虐殺殉難同胞記念館で「忘れられない歴史」と題された展示会が開催さ れました。また、鳳凰ネットは戦争に参加したお年寄り及びその子供たちが座談会に招かれ、歴史を語りました。また、座談会では、旧日本兵だった日本のお年 寄りにも電話がつながれ、戦争がもたらした被害に深く謝罪の意が示されました。
また、『人民日報』の社説では、「我々の民族は苦難な道を歩んできた。外国からの侵略と戦うため、多くの人が犠牲になった。我々はいつまでも犠牲になった方々を心に留め、二度と戦争を繰り返さないようにしなければならない」と書いています。
一方、ここ数年の記念行事は民間レベルに留まり、国家レベルのものが少ないという批判がありましたが、これに対して『光明日報』は社説を 出し、「戦争から65年経ったが、記念行事のレベルや規模をさらに拡大する必要がある。それにより、この悲しい歴史をしっかりと心に留め、侵略を美化する といった行動に対抗することができる」と書いています。(閣、畠沢)
中国の習近平国家副主席は11日に北京で国連合同エイズ計画事務局のミシェル・シデベ局長と会談を行いました。
習近平国家副主席は国連合同エイズ計事務局が中国のエイズの予防と治療に与えた支援に感謝の意を表した上で、「中国政府はエイズの予防と 治療を高く重視し、エイズ感染者と患者に重大な関心を持っている。エイズなどの疾病予防と治療を医薬衛生体制の改革と結びつけ、公共衛生サービス体制作り に取り組み、国民の健康水準を改善させる。また国連と国際社会の提唱に応えて、アフリカへの南南協力に力を入れ、ミレニアム開発目標の実現のために尽力す る」と述べました。
これに対し、ミシェル・シデベ局長は「中国政府がエイズの予防と治療を重視する立場に賞賛の意を表す」とした上で、「中国が世界衛生事業 の発展や途上国の衛生事業の促進などで積極的な役割を果たし、全世界のエイズの予防と治療に力を尽くすことを期待する」と述べました。
(翻訳:huangjing)
ジンバブエのロバート・ムガベ大統領が12日に中国の安徽省に入り、2日間の予定の安徽省訪問を開始しました。ジンバブエ外相などの政府高官も随行しています。
ムガベ大統領は安徽省の花建恵副省長の案内で安徽省の企業数社を訪れ、安徽省とジンバブエの協力状況の紹介について説明を受けました。また、安徽省の農業の現代化のレベルを高く評価し、双方は農産物や鉱業、インフラ建設などの分野の協力について話し合いました。
当日の晩餐会で、共産党安徽省委員会の張宝順書記は「安徽省とジンバブエは経済面で強い補完性を持ち、相互協力の潜在力も大きく、また、 農業や鉱産資源の開発、インフラ整備建設などの分野で合意に達した。今年は両国の国交樹立30周年で、双方はこれをきっかけに友好協力を強化していきた い」との考えを示しました。
これを受けて、ムガベ大統領は安徽省が社会発展や農業生産や自動車製造などの面で収めた成果を評価し、「安徽省との経済貿易協力を求め、より多くの安徽省の企業にジンバブエ市場に進出してほしい」との考えを示しました。(翻訳:huangjing)
第5回汎北部湾経済協力フォーラムは13日に、広西チワン族自治区の南寧市で閉幕しました。5年の発展を経て、汎北部湾経済協力システムは絶えず整備され、中国・ASEAN自由貿易区の急速な発展の力強い原動力となっています。
2日間にわたるフォーラムでは、中国とASEANの専門家と学者は南寧とシンガポールを結ぶ経済通路建設に関して、共通認識に達しました。このほか、港や空港の物流協力プロジェクトの調印式が行われました。
現在、中国とASEAN諸国の経済貿易の往来が急速に増え、2009年の貿易総額は2130億ドルとなっています(Katsu)