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東方通信社発行 学苑報
クボタの最新技術を生かして 都市部での水問題を解消したい!! |
2010年 5月 26日(水曜日) 15:07 |
農業機械メーカーとして知られるクボタ。その技術は農業機械だけでなく、環境エンジニアリングにもおよぶ。開設から24年を経た北京事務所では、創設以来、北京市周辺の水環境の整備に努めてきたという。とくに近年は、都市化や工業化の流れとともに、大きな役割を担っているようだ。
張 海鵬さん(26) (ちょう・かいほう/ジャン・ハイポォン) 北京市出身 北京事務所 (在籍期間:1年) ― クボタに入社した経緯についてお聞かせください。 張 北海道の北見工業大学で流体工学を勉強したので、そういった知識を生かした仕事を探していました。そのときに、クボタが水環境の整備に関する事業を行っていることを知り、求人に応募したのです。 ― クボタは中国でどのようなビジネスを展開しているのですか。 張 蘇州では農業機械の製造販売事業を行っていますが、北京事務所では20年前から水環境関連の事業に携わっています。そもそも北京の周辺は乾燥地帯で降雨量が少なく、水が不足しがちな地域です。そのうえ近年、都市化や工業化によって水需要が増えたにもかかわらず、給水システムの老朽化や技術不足による水質汚染といった問題を抱えるようになってきました。そこで、北京市は86年から従来の地下水型から表流水(ダム、湖、河川)に変えていくプロジェクトを発足させました。それに合わせて、クボタ北京事務所では水環境の整備に必要な鉄管、バルブ、ポンプといった製品の供給を行ってきたのです。最近、北京の水不足や水質汚染といった問題が徐々に改善されてきていますが、ここにはクボタもいろいろ貢献してきました。 ― 現在、北京事務所には何名のスタッフがいるのですか。 張 合計7名が勤務しており、所長と副所長を除く5名は中国人スタッフです。北京事務所のチームワークもバッチリで、プロジェクトに臨むときは、国籍や勤務先を問わず、一丸となって取り組むような雰囲気があります。それはクボタに「みんなで明るい活気に満ちた職場づくりに努める」という企業風土があるからだと思います。 ― 本社研修などはあるのでしょうか。 張 スタッフのスケジュールに合わせて、1年に1回のペースで日本での研修が行われています。東京・大阪本社や千葉の工場などでクボタの最新技術を学び、その技術を中国での水環境にフィードバックできるような研修システムになっています。都市化や工業化がすすむなかで、クボタの技術は中国で実に大きな役割を担っています。今後もクボタで働きながら、中国の発展に寄与していきたいと思います。 会社プロフィール クボタグループは、1890年の創業以来、水道管や農業機械など、地球環境や人々の生活の根幹を支える製品・技術・サービスを展開してきた。現在、世界では食料・水・環境などの分野で多くの諸課題を抱えている。これらの課題解決に向けて、国内・海外全てのグループ会社、社員が結束。中国では北京事務所に加えて、現地法人として、主に農業機械を取り扱う久保田農業機械(蘇州)有限公司、久保田建機(上海)有限公司などを設立している。 〒556-8601 大阪市浪速区敷津東1-2-47 TEL:+81-6-6648-2111 http://www.kubota.co.jp/ http://www.kubota.com.cn/ |