経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地方経済天気図(2014年11月) |
2014年 11月 26日(水曜日) 23:19 | |||
2014年11月地方経済の状況 【 総評 】 〜消費関連の回復もたつきから、足踏み感〜 【 北海道 】 北海道の景況は、住宅建築、生産活動が弱含んでいるものの、個人消費、輸出が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの大型小売店販売、コンビニエンスストア販売が増加し、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれもが減少し、弱含み。設備投資は、製造業、サービス業(ホテル等)で投資計画を積み増す動きに加え、小売業に新規出店計画の動きがみられるなど、持ち直し基調。公共工事は、独立行政法人等が増加したものの、国、道、市町村が減少し、減速の兆し。輸出は、石油製品が減少したものの、米国向けの自動車部品、香港向けの船舶、韓国向けの有機化合物が増加し、拡大基調。 生産活動は、一般機械、石油・石炭が増加したものの、電気機械、輸送機械が減少し、横這い圏内の動き。 観光は、外国人客を中心に来道者数が高水準で推移し、回復。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、小売業、製造業、情報通信業など幅広い業種で新規求人数も増加するなど、緩やかな回復。 先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。 【 東北 】 東北の景況は、生産活動が足踏み、住宅建築が減少するなど、横這い圏内の動き。 個人消費は、スーパー販売が飲食料品を中心に増加したものの、乗用車販売の減少が続き、一進一退。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、持家、貸家が減少するなど、減少基調。設備投資は、建築着工床面積(非居住用)が減少するなど、伸び悩み。公共工事は、県、市町村が増加したものの、国、独立行政法人等が減少し、増勢鈍化。輸出は、アジア向けの金属鋼、くず、紙類および同調整品が増加し、持ち直しの動き。 生産活動は、汎用・生産用・業務用機械が増加したものの、輸送機械が減少するなど、足踏み。 観光は、観光地への入込客が増加し、やや上向き。 雇用は、製造業、医療・福祉などで新規求人数が増加するなど、緩やかな改善。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減から持ち直し、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 関東 】 関東の景況は、個人消費が持ち直しているものの、住宅建築が弱含むなど、一進一退。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売が秋物衣料品、スーパー販売が食料品を中心に増加するなど増加するなど、一部に持ち直しの動き。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少するなど、弱含み。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられるなど、持ち直しの動きが一服。公共工事は、都県、町村が増加するなど、回復に向けた動き。輸出は、アジア向け、米国向けを中心に鉄鋼、半導体等製造装置、自動車が増加し、やや上向き。 生産活動は、窯業・土石製品が増加したものの、鉄鋼、汎用・生産用・業務用機械が減少するなど、横ばい圏内の動き。 観光は、観光地への入込数が増加するなど、上向き。 雇用は、生活関連サービス業、娯楽業、医療・福祉などで新規求人数が増加し、持ち直し。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動減から持ち直し、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【甲信越 】 甲信越の景況は、住宅建築が低調となったものの、個人消費、輸出が持ち直すなど、緩やかな持ち直しの動き。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、スーパー販売が生鮮食料品を中心に増加したほか、百貨店販売で衣料品が増加するなど、やや上向き。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅がいずれも減少し、低調。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、持ち直し。公共工事は、市町村が減少するなど、足許減少。輸出は、香港向けの輸送用機械、ドイツ向けの建設用・鉱山用機械が増加し、緩やかな持ち直し。 生産活動は、電気機械が増加したものの、汎用・生産用・業務用機械が減少し、足踏み。 観光は、宿泊施設、温泉施設の入込客が減少し、弱含み。 雇用は、製造業、建設業で新規求人数が増加するなど、持ち直しの動き。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動減から持ち直し、基調は緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。 【 北陸 】 北陸の景況は、個人消費が上向き、生産活動が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、大型小売店販売が増加に転じたものの、乗用車販売が減少し、一進一退。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少し、弱含み。設備投資は、建築着工面積(非居住用)が減少するなど伸び悩み。公共工事は、独立行政法人等、県、市町村が減少するなど、伸び悩み。輸出は、一般機械が減少したものの、地場産業の眼鏡・眼鏡枠が増加し、一進一退。 生産活動は、医薬品が高水準の生産を持続したものの、窯業・土石製品が増加するなど、緩やかな持ち直し。 観光は、温泉地の入込客が振るわず、盛り上がりを欠く。 雇用は、製造業、建設業、サービス業など幅広い業種で新規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、消費税率引き上げ伴う駆込み需要の反動減から回復し、基調は緩やかな回復の動きが続くとみられている。 【 東海 】 東海の景況は、輸出が増加したものの、個人消費、住宅建築が弱含むなど、持ち直しの動きが一服。 個人消費は、大型小売店販売が衣料品を中心に増加したものの、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽乗用車ともに減少するなど、弱含み。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少するなど、弱含み。設備投資は、建築着工床面積(非居住用)が減少するなど、伸び悩み。公共工事は、独立行政法人等が減少したものの、県、市町村が増加するなど、一進一退。輸出は、自動車、科学光学機器が増加し、足許増加。 生産活動は、電子部品・デバイス、化学が増加したものの、輸送機械、プラスチック製品が減少し、横這い圏内の動き。 観光は、観光地の入込客数が振るわず、足踏み。 雇用は、新規求人数、所定労働時間が増加するなど、緩やかながら回復の動き。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動減から持ち直し、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 近畿 】 近畿の景況は、公共工事が弱含んだものの、個人消費が持ち直し、輸出が回復に向けた動きあるなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売で飲食料品、衣料品を中心に増加するなど、一部に持ち直しの動き。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少するなど、一進一退。設備投資は、大企業に加え、中小企業も投資計画を積み増す動きがみられるなど、持ち直し。公共工事は、独立行政法人等が減少するなど、やや弱含み。輸出は、建設用・鉱山用機械、科学光学機器が増加するなど、回復に向けた動き。 生産活動は、金属製品、窯業・土石製品が減少するなど、持ち直しの動きが一服。 観光は、ホテルの客室稼働率が上昇するなど、持ち直し。 雇用は、有効求人倍率が低下したほか、所定外労働時間が減少するなど、回復の動きが一服。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動減から持ち直し、基調は緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。 【 中国 】 中国の景況は、設備投資が回復に向けた動きにあるものの、輸出が横這い、住宅建築弱含むなど、持ち直しの動きが一服。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売も減少するなど、一部に弱い動き。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅いずれもが減少し、弱含み。設備投資は、製造業を中心に投資計画を積み増す動きがみられるなど、緩やかながら回復に向けた動き。公共工事は、県、市町村が増加するなど、持ち直し。輸出は、自動車、鉄鋼が増加したものの、化学製品が減少するなど、横這い圏内の動き。 観光は、温泉地、観光地の入込客数が減少するなど、盛り上がりを欠く。 雇用は、所定外労働時間が増加したものの、有効求人倍率が低下するなど、回復に向けた動きが一服。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動減から持ち直し、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 四国 】 四国の景況は、設備投資が持ち直しているものの、住宅建築、生産活動が弱含むなど、持ち直しの動きが一服。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売も高額商品や家電品で減少するなど、弱含み。住宅建築は、持家、貸家が減少し、減少基調。設備投資は、製造業で投資計画を積み増す動きがみられ、持ち直し。公共工事は、国、独立行政法人等、県、市町村いずれも減少し、横這い圏内の動き。輸出は、船舶が増加したものの、一般機械、化学製品が減少し、横這い圏内の動き。 生産活動は、汎用・生産用・業務用機械、窯業・土石製品が減少し、プラスチックが増加したものの、電気製品、窯業・土石製品が減少し、やや弱含み。 観光は、ホテルや旅館の宿泊客数が増加するなど、上向き。 雇用は、現金給与総額が増加したものの、有効求人倍率が低下するなど、回復に向けた動きが一服。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動減から持ち直し、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 九州 】 九州の景況は、住宅建築が弱含んでいるものの、設備投資、輸出が持ち直すなど、緩やかな持ち直しの動き。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、百貨店販売、スーパー販売ともに振るわず、足踏み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少し、弱含み。設備投資は、製造業で電気自動車関連、非製造業で大型不動産などの投資計画を積み増す動きがみられ、緩やかな持ち直し。公共工事は、独立行政法人等、市町村が減少するなど、一服。輸出は、船舶、中国向けの自動車が増加するなど、上向き。 生産活動は、電子部品・デバイス、化学が増加したものの、金属製品、窯業・土石製品が減少し、横ばい圏内の動き。 観光は、天候不順の影響から、宿泊施設の入込客が減少するなど、盛り上がりを欠く。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、所定外労働時間、現金給与総額が増加するなど、緩やかな持ち直し。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動減から持ち直し、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 沖縄 】 沖縄の景況は、公共工事、観光が回復に向けた動きにあるなど、拡大。 個人消費は、百貨店販売が衣料品を中心に増加したほか、スーパー販売が家庭用品を中心に増加したほか、乗用車販売も増加するなど回復に向けた動き。住宅建築は、持家、分譲住宅、貸家いずれも減少し、増勢鈍化。設備投資は、建築着工床面積が減少する、一進一退。公共工事は、国、県、市町村が増加するなど、拡大の動き。輸出は、電気製品が減少したものの、パルプおよび古紙、石油製品が増加し、緩やかな持ち直し。 生産活動は、横這い圏内の動き。 観光は、国内客、外国人客ともに増加し、好調。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、完全失業者率も改善するなど、回復に向けた動き。 先行きは、拡大の動きが続くとみられている。
協力:一般社団法人全国地方銀行協会
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