起業家を輩出して経済活性化につなげようと、愛媛県が創業支援事業を強化している。AIに関するセミナーやビジネスプランコンテストの開催に加え、首都圏などから起業家を呼び込む「創業クリエーター」を設けた。地域間競争が激しくなる中、産業構造の転換と新たな雇用の場の創出につなげる狙いだ。5月下旬、松山市内のインキュベーション施設「テクノプラザ愛媛」で、県主催の「AI・IoT研究会技術セミナー」が開催された。
香川県宇多津町浜一番丁のうたづ臨海公園内に建設が計画されている水族館について、準備会社と宇多津町などが26日、これまで仮称としていた「四国水族館」を正式名にすると発表し、現地で起工式を開いた。四国最大級の水族館になる予定で、2020年3月のオープンを目指して本格的な工事が始まる。町などによると、施設は延べ床面積7184平方メートル、展示水量2233トン。黒潮が流れる太平洋側や鳴門の渦潮など、さまざまな四国の水景をテーマにした展示スペースを設ける。
徳島県と徳島県バス協会は、インバウンドの利便性を高めるため徳島市内を中心とした路線バスが2日間乗り放題になる乗車券を販売する。外国人対象の路線バスの乗り放題は四国で初の試み。市内観光地や四国八十八カ所霊場を巡る際に利用してもらうことを想定している。販売期間は7月1日から2019年9月末まで。乗車券の名称は「TOKUSHIMA BUS PASS」で、利用できるバスの車体にステッカーを貼る。価格は大人1500円。
高知県と高知市は同市の一宮地域に共同で整備していた「高知中央産業団地」の分譲を7月下旬から始める。南海トラフ地震による津波発生に備えてBCP(事業継続計画)対応を急ぐ市内企業の流出防止や県外企業の誘致につなげる。県と市はそれぞれ6月議会に関連議案を提出する。同団地は浸水被害想定区域でなく、開発面積は約13万平方メートル。このうち約5万平方メートルを製造業を対象に分譲する。